RP5 オープニング・ラップ
諸事情あってなかなか投稿できませんでした。
まあ、グダグダな話なので、いいかと。
いや~・・・・。気分爽快だ。昨日は最高だった。
フフン、フフフフン、フーンフン~っと、
思わず鼻歌がとびだす。
誠たちには申し訳なかったが、なんせ一年越しの夢だったし・・・・・。
・・・・・・・・まな、怒ってるかな・・・・・・。
怒てるだろうな・・・・・。
昨日の夜、
(ごめん・・・・急用できて・・・)
と、ラインで謝ったが・・・・。
(うん)
と、そっけない返事しかこなかった。
もうすぐいつもの待ち合わせ場所だ。そこで、きちんと謝れば、きっと・・・・。
ピン
スマホに通知が入った。
画面をタップして確認する。
(ごめん・・・今日、休むから)
彼女のメッセージを目にし、しばし時が止まった。
さっきまでの希望的というか楽観的な自分を呪った。怒ってるどころか・・・・。
破局の気配すらしてるじゃん・・・・・。
あれこれ考えなが歩いていると、いつの間にか教室前にいた。
とりあえず、あいつらに昨日の様子を聞くか・・・・。
カララララ…
ドアを開けると、一番前の窓際、誠の席に3人が集まっていた。
俺が彼らの方へ行こうと、一歩踏み出したときだ。
あいつらは4人そろって、脱兎のごとくこちらに猛進してきた。
「えっ・・・・・」
と言うが早いか、俺は彼らに引きずられるように廊下へ連れ出された。
その様をクラスの奴らがチラチラ見ながら、ひそひそと話してるのがわかる。
拉致された先は……例の階段、最上階の踊り場だ。
屋上への扉の前、4対1で向き合う。当たり前だが、おれが1だ。
「ごめん!」
誠の突然の謝罪。
「な、なに?どうしたんだ?」
「いや、その実は・・・・」
事の次第を肇が話し始めた。
(・・・・・・・・昨日の出来事を報告中・・・・・・)
「そっか・・・・やっぱ、嘘はだめだね・・・・」
「ごめん」
「いや肇たちは悪くない、悪いのは」
「そう、「たく」のせい、だよね!!」
美香はキッと睨みつけてきた。
「そうよ!まなか・・・・ショック受けてたわよ!」
麻美もお怒りのようだ・・・・。
「うん・・・ごめん、わるかった・・・まなには、ちゃんと詫びを入れるよ・・・」
4人は顔を見合わせて、頷いた。
気もそぞろなせいで、学校はあっという間に終わった。
帰り支度をしていると
「なあ、まなの家に行くのか?」
誠と肇が声をかけてきた。口裏を合わせられたなかったことに、後ろめたさを感じているのだろう。
「うん、もちろん。・・・・・・そんな顔すんなよ・・・・2人とも・・・お前らのせーじゃないさ。ごまかした俺が悪い。じゃ、急ぐんで。」
勢いよく立ち上がり、教室の出口へ向かった。
麻美と美香の目線を背中に感じながら。
校門をでると、暖かい春の風が頬を滑っていく。さて、どうしたものか・・・・・。
まっすぐまなの家に行くべきか・・・・・。いや、とりあえず一旦帰宅しよう。うん、そうしよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
も~!もやもやする。
ほんと!
タっくんのせい。全部!!
なんなのあいつは・・・。こそこそと、隠れて、嘘ついて、何やってるの!
(「浮気」)
昨日、美香が放った言葉が、頭の中でずしんと響く。
たくが・・・・・たくみが・・・・浮気?
でも、そんな匂いは全然しなかった。
そう、高2になるまでは・・・・・。
いや、2年になっても変わらなかった。
そうだ、この連休が近づいてきてからだ。タっくんが、挙動不審になったのは。
この連休だ。
この連休中にきっとなにか・・・
「まな、まなぁ~巧くんが来たわよぉ~」
不意にお母さんの声が廊下に響いた。
ごにょごにょと話し声がしたかと思うとトントントンと、階段を上る足音が聞こてきた。
コンコンコン
部屋のドアをノックする音。
(まな、入っていいかい?)
聞きなれた巧の声。でも少し緊張しているのが、話し方でわかる。
「いいわよ~」
ベッドで丸まり、布団をかぶったまま、返事した。
(かちゃり)
ドアが開く。しずしずと、足を運ぶ音。
スッと衣擦れの音。巧はベッドの傍らに座ったようだった。
「・・・・・・まな、いや、まなか、その・・・・ごめん、嘘でごまかして・・・・」
たくは、慎重に言葉を選んでいるようだった。
「・・・・・どうして、ごまかすの・・・・」
布団から目までだして、私は尋ねた。
「うん、そうだよね・・・・・・・・ちょっと言いづらかったんだ・・・」
「なん・・・・で?」
「その・・・・前々から・・・・・親戚の人と会う約束があって・・・・」
「じゃあぁ・・・・そういえばいいじゃない・・・・」
「ああ、うん、そうだよね・・・ごめん・・・・その・・・・あまり詳しく話せなくて・・・」
ん?なんか歯切れが悪い。親戚と会うのが、なんでそんなに言いにくいのかな・・・。
「そう、あの子、かわいい人だもんね・・・」
「・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・」
図星。親戚って、女だ。しかも年がそんな離れていない。
「フフフフフフフフフ・・・・・・あたりね・・・・」
私は静かにベッドから起き上がり、立ち上がった。たくみをそして、巧をめいっっぱいの上から見くだした。
「会うのが、女の子だから・・・言い出しにくかったんでしょ!」
「あ、え、その・・・・まな・・・・」
「しかも、かわいいんでしょ・・・・図星って顔したもん」
「・・・・・・・はぁ~・・・・・・ごめん、その通りだよ。昨日の放課後、いとこのゆいちゃんに、会ってたんだ・・・・」
「ふーーーーーーーーーーん。で?」
「え、いや前々から会う約束で・・・俺からアポとってたんで・・・」
「はぁ?前々からぁ!俺からアポとったぁ!!」
「あ、まな、その勘違いすんなって・・・」
「勘違い?!嘘ついて、こそこそ女と会って、それで勘違いするな?う、う、う、浮気者!」
「いや、ほんとごめん。ごめんなさい・・・・・・親戚とはいえ、女の子と会うのは・・・いい気しないだろうって、思って・・。」
「後ろめたいことがないなら、ちゃんと言えるはずよ!」
「ごめん・・・誤解を受けるような態度をとって・・・今度、ちゃんと紹介するよ。まなも、きっと仲良くなれるよ。」
私は仁王立ちのまま、たくを見据えていた。
たくみは、うなだれたまま床を見つめていた。
「わかった・・・・」
私の声を聞くと、巧は顔を上げ、私の顔色をうかがうようにして、見上げてきた。
「じゃ、その、ゆいちゃんとやら、いつ紹介してくれるの?」
「じゃあ・・・・連休明けには時間作るから。まなの都合のいい日、ぴ教えて・・・」
「・・・連休中じゃないのね・・・・」
「連休中は予定が詰まってて・・・親戚の家に行くんで・・・・」
「・・・その、ゆい、って子と会うの・・・・」
「あ、うん・・・でも、二人きりじゃないんだ・・・・うちの両親も、ほかの親戚連中もいるし・・・・二人きりじゃない・・・」
私は腕組みして思案した。
ゆい、とかいう従妹とは特に何もなさそうではある。
で、なければ、紹介するとは言うまい。浮気や二股なら、全力でごまかすか、別れ話だろう。そもそも、たくみに二股かけてうまくやるほどの甲斐性はないし、修羅場を覚悟する気もないだろう。
「・・・・・・・・ま、親戚付き合いなら、仕方ないわね・・・・・・でも」
「でも?・・・」
「早めに紹介してね。」
そう言って笑顔を作った。
「うん!うん!!連休明け必ず!いつがいい?いつなら都合いい?」
「後で連絡するわ・・・。」
私は仁王から、17歳のjkにもどって、ベッドに正座した。
「じゃ、明日は学校行くよね?」
「ええ、そのつもりよ」
「じゃ、いつもの場所で。」
「そうね。」
タッくんは笑みをこぼしていた。
とりあえず、今回は、これで許してあげるか・・・・。
でも、このかりは返してもらうわよ!
次章でいよいよ、主人公の隠し事がはっきりする予定です。
ま、アレですけど・・・・・。




