RP1 クオリファイ
題はまだ仮題のままにしておきます。
まだ、話の枕なんで。
生まれて初めて彼女ができた。はっきり言って、浮かれていた。そう、浮かれすぎていた。
そもそも、告白されたのが冬休みの前日、しかも次の日は、クリスマスイブ。そう、俺とまなかは、浮かれきって町(札駅などの中心街のこと)へ繰り出したさ。夕方には、大通り公園のイルミネーションを眺めた。しかも手をつないで。
まるで、ラブコメマンガの主人公みたいだ。
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クリスマスイブ、彼(浅野巧)と、イルミネーションを見た。手をつなぐ彼が、恥ずかしそうに微笑んでいた。周りはカップルばかりで、当たり前のように腕を組んだり、肩をだきあったりしていた。手をつなぐだけで顔を赤くしていた私たちは、まだまだこれから。
お正月には、一緒に初もうでに行った。思い切って、北海道神宮へ。人であふれる元旦に。彼は、私の手を引いて、参道から本殿まで寄り添うように歩いてくれた。彼が精一杯私をエスコートしようと頑張ってるのが、とてもうれしかった・・・・
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2月14日バレンタインデーに、まなかから、告白を受けた踊り場に呼び出された。頬を染め、はにかみながら、後ろ手に隠されていた、文庫本くらいのピンクの紙袋をそっと突き出してきた。
「あ、ぎ、義理じゃないからね・・・その・・・本命?ってやつ・・・」
彼女はななめ下に目線を落としながら、そう言ってくれた。
あまりの嬉しさに、雄たけびをあげそうになった。
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3月14日!彼から例の踊り場に呼び出された。
緊張と恥ずかしさで、顔を上気させた彼が、屋上へと続くあの踊り場でうつむきながら待ち構えていた。左手に教科書くらいの紙袋を携えて。
「あ、その・・・バレンタインの・・・お返し・・・」
ぼそっと、そう言いながらぶっきらぼうに左手で紙袋を差し出してきた。
「ありがりとう!タッくん!」
両手で賞状を受けとるように、うやうやしくうけとった。
うれしい うれしい!うれしい!!
「あ、ほ、ほんとは手作りのお返しは・・・手作りでって思ったけど・・・むりだった・・・」
と少しがっかりする彼がかわいかった。
「いいの!そんなこと!、ね、今日はどっかよってこう!」
そういって、左隣にいって、腕を組んだ。
「え、うん、そうしようか・・・」
どぎまぎする彼が一層愛おしくなっちゃった!
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4月になり、高2となった俺たち。
二人とも文系志望ということで同じクラス、2-1となった。
やったぜ!!
掲示板を前に、人目もはばからず、二人で喜んだ。「まなたく、おんなじクラスなんだってさ」「はぁ~・・・、いいねぇ・・・、おめでとう~」「け、うらやまし・・・」
このころには、俺たちは周囲公認カップルとなっていた。
まなたく、とか、たくまな、などと2人一緒に呼ばれることもしばしばだ。
幸せだ・・・。
S高校一のバカップルと陰口をたたくやつもいるが、気にならない。
よかった・・・あの時の自分を信じて・・・・。
そうさ、俺はうまくやれる・・・・きっと・・・・高2でも・・・きっと・・・・。
まだ本筋に入ってません。
だからクオリファイ(予選)ってことです。




