RP14 ○カイダー4人衆? (キ○イダー01でググってね)
黒、赤、銀、青の4人だったかな・・・・・。
「ねえ・・・なんで?どうして?」
教室での昼休み。弁当を広げる前に、待ちきれないように、まなは尋ねてきた。
(麻美)「うん・・・どーして?まなにも相談しないで・・・」
(美香)「突然部活動なんて・・・・」
机を6つ寄せあって男女3人ずつ対面に座ると、女子側からの質問攻め。
「いや、前々から、誘われていて・・・・」
(誠)「そーだったのか?」
(肇)「いつ声かけられてた?」
きつねにつままれたような顔の男2人。
そりゃ、そうだよね、まなといないときは、2人と一緒だもんね。
「いゆあ、その、ラインで来てたんだよ・・・その、俺の」
(まな)「ふーん・・・・ラインでね・・・いつ交換したの?」
「いや、高1のときさ・・・その、夏の講習会で一緒でさ・・・」
俺がバイクバカ、バカイダ―なのはもう、周知の事実だが、彼らは違う。彼らの秘密は守らねば。と、いうか・・・俺がライダーなのを知ってるのはこの場の人間だけだ・・・・。
他は知らないんだ・・・バレたら・・・・・めんどくさいぞ!
「でさ、今日なんだけど・・・部活あるんで、先に帰ってくれるかい?」
「・・・・・・ほんとに部活?」
務めて落ち着いた口調で告げたが、まなは少し・・・いや多分に疑いの目を向けている。
「いや、嘘じゃないひょ(やべ噛んだ)・・・・じゃあ、一緒に部室に行こう。な?」
(麻美)「ずいぶん、必死ね?たく。」
(美香)「なにか・・・あるんじゃ・・・」
(誠)「なあ、たく、これ以上まなに隠し事はなしだぜ?」
なんで、俺が不誠実みたい流れなんだ?特に、隠し事はしてないぞ。
(肇)「まあ、まあ、巧も困ってるじゃないか・・・じゃあ、まなちゃんをちゃんと連れてきなよ。たくみ」
「もちろん!・・・あ、ちょっとトイレ・・・・」
そう言って俺は席を立った。務めて落ち着いた歩みで。
トイレの個室へと入ると、すぐさまスマホでラインを起動する。
(きょう、部会ですが・・・まなを一旦連れていくことになりました・・・)
すぐさま既読3になる。
松本(なんで?)
跡部(いいけど、まなかさん見学?)
(違います・・・なんか・・・俺が隠してんじゃないかって・・・)
桑原(はぁ、信用無いのね・・・・隠れて女つくってるって思われてるのね)
(そんな・・・おれは浮気なんか・・・)
桑原(はぁ?いつも女とツーリングしといてよく言うわ・・・・)
(いやあれこそ部活みたいなものだよ。で、お願いがあるんだけど・・・・)
放課後を迎えた。SHRが終わり、鞄をもって席を立つ。
まなは静かにこちらに近づいてきた。
「じゃ、いこうか」
そう言って、まなについてくるように促した。
階段を下り、2階へ。3年生教室を右手に見ながら廊下を進む。
まもなく物理教室が左手に現れ、その奥にあるのが物理準備室だ。
軽くノックする。
「は~い。どうぞ~」
桑原の声が聞こえたのを確認し、ドアノブにそっと手を伸ばした。
ゆっくり取っ手を回し、ドアを押し開いた。
窓を背にして、3人が理科室によくある、丸椅子に腰かけていた。真ん中に桑原、向かって左に松本、右に跡部。水戸黄門かよ・・・・。
「待ってったわよ、浅野くん、それに久慈まなかさん」
穏やかに微笑を浮かべ、桑原は声をかけてきた。
「よろしくお願いします、桑原さん。」
「・・・・・・・よろしくおねがいします・・・・」
俺の右肩に越しにまなは3人を見ていた。何かを探るようにして。
「えぇ・・・・っと、久慈さんは僕たちになにか聞きたいんでしょ?」
跡部は遠慮なしにそう、言い放った。
「まあ、そうせかすなよ・・・初対面なんだし・・・こちらから話すのがマナーじゃないか?」
松本が笑みを浮かべ、穏やかに取りなす。
「そうね・・・・なんせ・・・・彼氏が突然入部したのだから・・・不審に思うのが普通よね。じゃあ・・・・私が説明するわ」
桑原は俺たちを準備室の中へ入るよう、手招きした。
すると・・・・、松本と跡部はスッと立ち上がり、松本は準備室の入口、跡部は物理教室へ続く扉の方へ移動した。
この動きにまなは、ビクッとして、身構えた。
「ごめんなさい・・・、何かするわけじゃないの・・・・その・・・情報漏洩?いや、機密保持かな?会員以外には聞かれたくない話なの・・・」
胡散臭い新興宗教の人間を見るかのようにかなり訝し気にしているまなへ、桑原は努めて親しみやすい口調で話している。そして、壁際へと歩いていき、
「じゃあ、話すね・・・あのね・・・私たちは・・・・・・」
そう言いながら、桑原は例の布を取り去った。
「あっ・・・」
エンジンを見たまなは、俺がどうしてこの部活に入会したのかを、瞬時に理解した。
「わかってくれたみたいね・・・・。そう私たちも・・・」
「バ・・・・バカイダ―!」
まなは、その言葉をはきだした・・・。
「バカ?イ?」
困惑する桑原。
「あ、まな・・・・」
「バカイダ―・・・あんたらは・・・・・・バカよ!・・・バカなライダー!バカイダ―よ!!」
『・・・・・』
俺たちは無言で顔を見合った。
そう・・・バイクバカ・・・バカなライダー・・・・バカイダ―・・・・・。
バカイダ―・・・言いえて妙だなぁ・・・って、感心してる場合じゃない。
「まな、その・・・俺はさ、その・・・・・ここに入るのは、俺たちにメリットがあるからなんだ・・・」
「メリット?なによ?ただの秘密結社じゃない!バイクバカのアジトじゃない!!」
鋭い目で俺を睨みつけるまな。
「まなかさん・・・そうよ・・・ここ物理工学研究会は隠れライダー・・・いえ、「バカイダ―」の隠れ蓑よ・・・・・・だから・・・あなたの彼氏が仲間に欲しいの」
あからさまに不機嫌なまなに、桑原は懇願するように語りかけた。
「なんでよ!あんたがただけで、勝手にやってればいいじゃない!巻き込まないで!!」
「仲間がほしいのよ・・・・バカだから・・・」
「はぁ?」
「私たち3人ね・・・知り合って、10年になるの・・・まあ、幼馴染ってやつね・・・」
「それがなに?突然自分語り?」
「まあ、みんな朝の変身ヒーロー番組が好きで・・・いつか私たちもあのヒーローのように乗るんだって」
「バイクに?」
「そう、3人で約束したの」
「でも、中学生になって、愕然としたわ。免許がいるのはもちろん知ってたけど、その費用やバイクの値段、維持費。乗れる年齢が近づいてくると現実に押しつぶされそうだった・・・・バイクに乗るためのハードルって・・・未成年にはかなり高かった。」
「・・・・・・・」
「でも、私たちは諦めなかった。こつこつ貯めた貯金。高校に入ったらバイト。でも、成績は落とさない。落とせば・・・・・」
「バイトのせい・・・」
「そうよ・・・あなただってそうだったでしょ?たくみさん」
俺は静かに首肯した。
「それでも免許費用が精一杯。だから、バイクは・・・」
「自分たちでこつこつレストア、いや、作り上げた」
俺が言葉をたすと、3人はニヤリとした。
そうじゃなきゃ・・・こんなマイナー旧車ばかりにはならないだろう。バイクは現状買いして自分たちで作り上げたんだ。2,3年かけて。
「いい?未成年が、高校生がバイクに乗る。それがどんなにかハードル高いか・・・だから、仲間がほしいのよ。」
「かってな・・・」
「ええ、私たちのわがままよ。でも、それが・・・」
「バイク乗りってやつだよな!」
俺は思わず力強く肯定した。
まなは呆れたように口を開いて俺を見たのは・・・・見なかったことにしよう。
「おれも、常日頃、バイクを話題にできるやつがほしかったし・・・・それに・・・・」
(桑原)「バイクいじりたいよね・・・ばらして整備したいよね・・・キャブ清掃したり・・・」
(松本)「タイヤ交換したり、」
(跡部)「チェーン清掃して、スプロケットみがきたいよね!」
『うん!』
バカイダ―認定の4人は力強く頷いた。
まなかは俺たち宇宙人でも見るように目を丸くして見てきた。
「・・・えっと、何言ってるかはわからないけど・・・バカイダ―が増えたことだけはわかったわ・・・。で、たく、入るんでしょ・・・それは、まあ、いいわ・・・でも、ちゃんとなにしてたか、報告してね、いい?」
「いや、それはできない」
「はあ!なにそれ、あんた、また、私にだまって・・・」
「いや、黙る必要もない」
「え?なにいってるの?タッくん・・・」
顔をしかめるまな。
桑原さんが割って入る
「あのね・・・久慈さん・・・その・・・あなたも入ってほしいの・・・・」
「はぁ?このバイクヲタの巣窟に?なんであたしが!」
「あの・・・それが、彼が入会する条件の一つなのよ・・・まなも入らないと入らないって・・・・」
まなは俺の顔をまじまじと見つめてきた。
「どーゆーこと、たく・・・・」
「一緒なら・・・疑われることもないだろ・・・それに、これはまなにもいい話なんだぜ・・・」
「は、バカイダ―に囲まれることのどこが!」
「まあまあ。久慈さん・・。私たち、バカイダ―かもしれないけど・・・バカじゃないのよ・・・・」
「はぁ?」
「久慈さんも知ってるでしょ?私たち3人の成績を・・・」
「そりゃぁ・・・トップの人々ですから・・・・」
「定期テストの度に・・・・教えてあげるわよ。対策問題付きで」
「え・・・その3人そろって・・・」
『無論』
「まな、行きたい大学ちょっと不安だって言ってたろう?どう、この3人との勉強会」
「・・・・・・・・・」
まなは腕組みして考えこんだ。
「・・・・・・いいわ・・・・入ってあげるわ・・・・たくと一緒だし・・・」
『おおおー』
3人は感嘆の声を上げた。
「でも・・・・・バカイダーにはなれないわよ!」
まなの決意表明をもって、この日はお開きとなった。
本家は合体したはず。




