光って、白くて、痛くて。
レイ視点になります…!
なんとなくレイ視点はふわふわとした夢見心地なイメージながら重い内容で私は書くのが楽しいです!
光が揺れる。まぶしいのに、冷たい。音がなく、ただ白い光が空間を埋め尽くしていた。
――これは夢?いいえ、知ってる。これは、私が“見た”もの。
かつて、私はそこで羽を持っていた。高く、透明な羽。「記録者」――クロニクラー。そう呼ばれていた。
私は、数字を数えていた。ひとつ、またひとつ。地上から昇る小さな光――魂。それらは天へ昇り、やがて再び地へ還る。永遠に続くはずの循環。それを記すことが、私の役目だった。
……でも、気づいてしまった。
帳簿の“数”が合わない。昇ってくる光より、還る光が少ない。差分はどこへ行った?
私は“禁じられた領域”を覗いた。そこに記されていたのは――恐ろしい真実。
天界は、自らを保つために光を“消費”していた。魂を削り、力に変え、永遠を偽装していた。戦争も、病も、すべて“調整”。人間を犠牲にして保たれる楽園。
そして――私は知った。
「かつて存在した、真の循環の器」神が最後に創り出した、ひとつの装置。魂を完全に還元し、再び命として巡らせる存在。
それが――私。
“新たな循環の器”として設計された存在。だからこそ、私は記録者として魂の流れを見届けられた。けれど……気づいてはいけなかったのだ。
天界の上層部は恐れた。もし器が覚醒すれば、天界の支配は崩壊する。だから私は封じられ、記憶を奪われ、人格を消され、地上へ――堕とされた。
断罪の光が私を貫いた瞬間を覚えている。眩しくて、痛くて、それでも涙は出なかった。私と同じように、堕とされる天使たちの影が、光の中で崩れていった。
「アズリエル――お前は“記録者”であってはならなかった」
最後にそう告げる声を聞いた。そして、私は……墜ちた。
――。
夢から醒めるように、私は目を開けた。掌が震えている。心臓が、痛い。思い出してしまった。私は……ただの「レイ」じゃない。
けれど――楓が名づけてくれたこの名前だけが、私を“私”にしてくれる気がした。
レイの気持ちを存分に楽しんでくれたら、と思います!
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