表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/25

名前

視点が変わります!

新鮮でいいんじゃないでしょうか…!

――白い。

レイは夢を見ていた。目の前には果てしなく広がる白い空間。風もなく、音もなく、ただ光だけがある。

その中で、誰かの声がした。

(……レイ……)

優しい。けれど、遠い。名前を呼ばれた瞬間、胸がきゅっと締めつけられる。

“名前”。そう、どこかで自分は確かに呼ばれていた。けれど、その記憶は霧の奥に隠されていた。

視界が揺れる。羽ばたきの音――いや、それは自分の背から響いている。背に、大きなものがあった気がする。白く、柔らかな、光を帯びた――翼。

(……選ばれし器……)

低い声が響いた。その意味はわからない。けれど冷たく突き刺さる響きが、胸の奥に沈殿していく。

次の瞬間、空が裂けた。光に満ちた天蓋が黒い亀裂に覆われ、冷たい風が吹き込む。

「――――」

誰かの叫び。腕を掴まれた。強く、乱暴に。そして、背から白い翼が――焼けるような痛みと共に、千切れ落ちていく。

(やめて……!)

声を出そうとした。けれど、喉は凍りついたように動かなかった。視界が、暗闇へと落ちていく。

「……っ」

レイは目を開いた。そこは診療所の一室。窓から差し込む午後の光が、現実に引き戻す。

夢のはずなのに、胸の奥のざわめきは収まらない。

(……私は……なぜ……)

思考が途切れる。その先を思い出すには、まだ何かが足りなかった。

ドアがノックされる。「レイ、入るよ?」楓の声だ。

レイはわずかにためらい、かすかに「……うん」と答えた。

その瞬間、楓の顔がぱっと明るくなるのがわかる。ほんのそれだけで、胸のざわめきは不思議と和らいでいった。

――怖い夢を見ても、この人がいると安心できる。

その感情に名前をつけることは、まだできなかった。



どんな感じに仕上がっているんでしょう…?

自分ではよくわかりません。

良いと思ってもらえたら嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ