【プロットタイプ】忘却夢
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
IFの話。もしもの話。
瑠衣以外と付き合ったら、きっとこうなる。
朝目覚める。今日はお盆休みで、自由に時間を使える。じゃあ、水族館に行こう。そして純喫茶に行こう。そうして帰って来たら、美術の本を読もう。
そう思って外に出た。風は吹き荒び、出歩く人も少なかった。けれども多くの恋人達が互いに寄り添い合い、顔を近づけ合ってている。
何か、忘れている気がする。大切な何かを。この胸の痛みと、虚無感は、一体何なのだろう。
元より孤独には慣れている。家族と居ても、友人と居ても、必ず一人でいると思い知らされる。話して居ても、満たされ無かった。だから私は、付き合った後、別れを申し出たじゃないか。
――何? 寂しいのかい? あれだけ話しても満たされず、齟齬感じたままな癖に。
そんな京楽主義な人格が、私に話し掛けて来た。だから私は彼女に向かってこう答えた。
――分かっているよ。誰と居ても孤独だって。疲れただけだって。だからこれで良い。
軽く頭を振って、水族館に着いた。やはり多くの恋人達が、にこやかな笑顔で私の前を通り過ぎて行く。幸せな光景だった。満たされた光景だった。羨ましいとさえ思う。
けれどもその度、先程の声が私に声を掛ける。
――君は誰と居ても寂しいまま。一人でいる時と変わらない。自分を受け入れてくれるのは、自分しかいないんだよ。其れを忘れてしまったの?
女帝が幼子にでも語りかける様に、言い聞かせる様に、そう言った。
――大丈夫。気の迷いさ。過去の反省をまた繰り返す真似はしないよ。
そうして水族館をふらりと歩き回り、電車を乗り継いだ。そうして暴風雨に打たれながら、喫茶店に訪れる。
珍しいメニュー。チョコミントフラペチーノ。中々の変わり種に思わず笑いそうになりながら、私は口を開く。
「ねぇ、見て。チョコミントフラペチーノ。初めて見ちゃった。やっぱり皆、夏にはチョコミントを求めるんだよ」
私は今、誰に話し掛けた? 家族は疎か、友人も傍にいない。連れがいない。帰っても家事を済ませ、一人で美術書を読み、床に着くだけの人生だ。面白みのない、同士を持つ人々に羨望を向けるだけの。
――何がおかしい? 誰と居ても孤独じゃないか。
――何がおかしいの? 満たされ無かったじゃない。
人格達が私に話し掛ける。何もおかしくはないと、そう言っている様だった。
「おかしいよ。話を聞いてくれる人が居ないもん。何時も一緒の……一緒の……朴念仁で、口が悪くて、扱いがぞんざいで、でも、全て受け入れてくれる……同居人が……」
息が上がる。唇が乾く。酷い焦燥が胸を焦がし、とにかく苦しい。
「瑠衣が!!」
「なんだ。やかましい。悪夢でも?」
目が覚めると、瑠衣が鬱陶しそうに此方を睨めつけていた。時計を確認すると、まだ四時半だった。
「良かった……良かった……」
「おい、泣くな。お前、そんなにメンタル弱くねぇだろ」
しばらく座り込み、しばらく泣いた。それを瑠衣はただ眉を歪めて眺めていた。混乱、している様だった。
そうそうそう、喫茶店でマニアックな物が置いてあって!!
『チョコミントフラペチーノ』。
今まで〇タバでさえ見た事ない(多分)!! めちゃ青い!! 新作だ!! と、はしゃぐ人。
私が好きなケーキが他の方々にも広まって、嬉しい。
※同じの頼んでた!! キャラメル〇〇〇。
マスターに水のお代わり貰って、ご機嫌です。
誰も何も聞いてねぇ、私の趣味全開質問コーナー。
Q 恋人はやっぱり欲しい?
そういうの、沢山書いてるけど。
A うーん。憧れはあります。
ただ過去の反省と、接触恐怖症、家族といても、友人と居ても、『自分としか話してない』という事実を思い知らされるので、
作っちゃ駄目。(爆音ボイス)
どうせ色々あって、別れる。(更に爆音ボイス)
鏡花の性格の大体は私由来なので、たまに書きたくなります。こういう『もしも』。
※瑠衣でもやったからね。もはや習性だね。
鏡花が孤独を感じた時、其れを紛らわす為に人格達と話をするんですよ。
女帝が人格出したり、引いたりするのも、これが基本。
瑠衣以外とならば、完全に、相手が求めるがままに振る舞います。自分を殺してでも、そうすると思います。
でも多分ある日突然、悟りそう。
『やっぱり誰も凭れてない。心を開いてない』
『孤独なままなのに、一緒にいる意味は?』
そうしてある日突然、『別れよう』って言いそう。
理由とか特に告げず。
別れて後悔はしなさそうだけど(後悔のある生き方は嫌いだから)、たまに恋人見て『良いな。受け入れてくれる人が居て』とは思いそう。
それが今回の話。
『もしも』から『現在』に戻る話。