表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】忘却夢

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

IFの話。もしもの話。

瑠衣以外と付き合ったら、きっとこうなる。

朝目覚める。今日はお盆休みで、自由に時間を使える。じゃあ、水族館に行こう。そして純喫茶に行こう。そうして帰って来たら、美術の本を読もう。

そう思って外に出た。風は吹き荒び、出歩く人も少なかった。けれども多くの恋人達が互いに寄り添い合い、顔を近づけ合ってている。

何か、忘れている気がする。大切な何かを。この胸の痛みと、虚無感は、一体何なのだろう。

元より孤独には慣れている。家族と居ても、友人と居ても、必ず一人でいると思い知らされる。話して居ても、満たされ無かった。だから私は、付き合った後、別れを申し出たじゃないか。

――何? 寂しいのかい? あれだけ話しても満たされず、齟齬感じたままな癖に。

そんな京楽主義な人格が、私に話し掛けて来た。だから私は彼女に向かってこう答えた。

――分かっているよ。誰と居ても孤独だって。疲れただけだって。だからこれで良い。

軽く頭を振って、水族館に着いた。やはり多くの恋人達が、にこやかな笑顔で私の前を通り過ぎて行く。幸せな光景だった。満たされた光景だった。羨ましいとさえ思う。

けれどもその度、先程の声が私に声を掛ける。

――君は誰と居ても寂しいまま。一人でいる時と変わらない。自分を受け入れてくれるのは、自分しかいないんだよ。其れを忘れてしまったの?

女帝が幼子にでも語りかける様に、言い聞かせる様に、そう言った。

――大丈夫。気の迷いさ。過去の反省をまた繰り返す真似はしないよ。

そうして水族館をふらりと歩き回り、電車を乗り継いだ。そうして暴風雨に打たれながら、喫茶店に訪れる。

珍しいメニュー。チョコミントフラペチーノ。中々の変わり種に思わず笑いそうになりながら、私は口を開く。

「ねぇ、見て。チョコミントフラペチーノ。初めて見ちゃった。やっぱり皆、夏にはチョコミントを求めるんだよ」

私は今、誰に話し掛けた? 家族は疎か、友人も傍にいない。連れがいない。帰っても家事を済ませ、一人で美術書を読み、床に着くだけの人生だ。面白みのない、同士を持つ人々に羨望を向けるだけの。

――何がおかしい? 誰と居ても孤独じゃないか。

――何がおかしいの? 満たされ無かったじゃない。

人格達が私に話し掛ける。何もおかしくはないと、そう言っている様だった。

「おかしいよ。話を聞いてくれる人が居ないもん。何時も一緒の……一緒の……朴念仁で、口が悪くて、扱いがぞんざいで、でも、全て受け入れてくれる……同居人が……」

息が上がる。唇が乾く。酷い焦燥が胸を焦がし、とにかく苦しい。

「瑠衣が!!」

「なんだ。やかましい。悪夢でも?」

目が覚めると、瑠衣が鬱陶しそうに此方を睨めつけていた。時計を確認すると、まだ四時半だった。

「良かった……良かった……」

「おい、泣くな。お前、そんなにメンタル弱くねぇだろ」

しばらく座り込み、しばらく泣いた。それを瑠衣はただ眉を歪めて眺めていた。混乱、している様だった。

そうそうそう、喫茶店でマニアックな物が置いてあって!!

『チョコミントフラペチーノ』。

今まで〇タバでさえ見た事ない(多分)!! めちゃ青い!! 新作だ!! と、はしゃぐ人。

私が好きなケーキが他の方々にも広まって、嬉しい。

※同じの頼んでた!! キャラメル〇〇〇。

マスターに水のお代わり貰って、ご機嫌です。


誰も何も聞いてねぇ、私の趣味全開質問コーナー。


Q 恋人はやっぱり欲しい?

そういうの、沢山書いてるけど。


A うーん。憧れはあります。

ただ過去の反省と、接触恐怖症、家族といても、友人と居ても、『自分としか話してない』という事実を思い知らされるので、


作っちゃ駄目。(爆音ボイス)

どうせ色々あって、別れる。(更に爆音ボイス)


鏡花の性格の大体は私由来なので、たまに書きたくなります。こういう『もしも』。

※瑠衣でもやったからね。もはや習性だね。


鏡花が孤独を感じた時、其れを紛らわす為に人格達と話をするんですよ。

女帝が人格出したり、引いたりするのも、これが基本。


瑠衣以外とならば、完全に、相手が求めるがままに振る舞います。自分を殺してでも、そうすると思います。


でも多分ある日突然、悟りそう。

『やっぱり誰も凭れてない。心を開いてない』

『孤独なままなのに、一緒にいる意味は?』

そうしてある日突然、『別れよう』って言いそう。

理由とか特に告げず。


別れて後悔はしなさそうだけど(後悔のある生き方は嫌いだから)、たまに恋人見て『良いな。受け入れてくれる人が居て』とは思いそう。


それが今回の話。

『もしも』から『現在』に戻る話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ