いい子だよね
「 ··· 」
「早く」
「どうぞ」
「ふむ」
誤りを知っても
ぐずぐずした方がいいんだよ。
やはり目の前には「アイスクリーム」の自販機。
似たような風景に
木が育ったのを見ると。
やっぱり思い出になったみたい。
いや、そもそも他のところなのかな。
アコースティックギターの響きが
どれだけ青かったか。
バラバラになった日陰も
風情を楽しんだ。
「やっぱり選べない。」
「 ··· 」
「そうですか」
「それでは、お先に失礼します。」
「 ··· 」
叱りが消えると
悲しみが訪れる日。
そこはまだ晴れているのに。
いつの間にか溶けてしまった生クリームが
私の手を塗って
いい風景画だね。と
ゴッホの間違いを探していたの。
「お前は」
スッ。
立ち去る彼女へ。
「なんで、バニラ味を選んだんだよ。」
ピタッ。
「 ··· 」
「それだよ」
「 ··· 」
「そうですね」
そうだね
「まあ」
うん。
「実はあまり興味がなくて。」
やはり.
「一番上にあるものを選んだんです。」
...
「いいね、それも」
理由があることに感謝して。
「それで」
「?」
「食べてみて。」
べろ。
「どう?」
「ただ。バニラ味ですね。」
プッ。
「…?」
...
ただ。
言葉通り、ただ。
反論する余地がないことから
虚しさを感じたことがある。
誰かはこのような悠々自適さを警戒し
またもや理由を尋ねる。
「プフ···」
このように笑わせることはできないことだ。
もうとっくに言ったのに。
みんな。
最初を後ろに置いてるじゃん。
泣いている子供をなだめるように。
軽かった足取り