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日々の日記  作者: リンダ
113/122

私と悠の会話

これは、悠がまだ幼稚園児だった頃の話。


夜勤前の朝。眠い目をこすりながら、父は任務に就く。

任務名:「兄弟別々ルート・ハイスピード輸送作戦」――通称、送り出し大作戦!


まずは兄・賢を登校班に合流させるべく、徒歩でGO!

一方で、弟・悠はチャイルドシートに乗せて、自転車でブーン!

私は悠を乗せたまま、まず小学校、次いで幼稚園へと全速前進!


その途中、ふと私は思った。


「ねぇねぇ悠くんさぁ。お父さんが悠くんを乗せて、自転車こいでるんよ。これってさ、お父さんが重たいけぇ、ちょっと可哀想って思わん?」


悠「え?お父さんが僕を乗せて自転車こいでる?」


私「そうよ」


悠「それってつまり、僕がもしお父さんを乗せて自転車こいだら――」


私「うん」


悠「僕が重たいけぇ、僕が可哀想じゃん!」


私「おいッ!そっちの発想!?」


悠「だってさ、重たいのは乗せられる側じゃなくて、こぐ側でしょ〜?」


私「まぁ…理屈は合ってるけども!じゃあさ、お父さんは可哀想じゃないん?」


悠「うん」


私「どのくらい?」


悠「ぜ〜〜〜んぜん」


私「ズコー!!(心の中でコケた)」


悠「むしろ、お父さんラッキーじゃん。僕を乗せてるだけだし」


私「ラッキー!? 何のガチャ引いたらこの展開なんよ!?」


そして私は、ちょっとした仕返し(もとい教育的指導)として、わざとフラ〜っと自転車を用水路の方向にフラつかせる。


悠「ちょ!ちょちょちょ!お父さん!落ちる!落ちるってばぁああ!」


足をピーーーンと伸ばして、めっちゃ焦る悠。


私「ほら〜、危ないことするねぇ、悠くんは〜(ニヤリ)」


悠「いや!今の危ないの、お父さんやし!!」


私「え、お父さんがそんな悪いことすると思う?」


悠「したしッ!!!証拠は今のやつッ!!フン!!」


…そんな感じで、送り迎えの朝は、ほぼ毎日が親子漫才。


子どもたちをちょいちょい揶揄いながら、

内心めっちゃ楽しんでる父でございました。チャンチャン♪

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