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ベテルギウス
ゴールデンウィーク期間中にあった、詩の朗読会で、妻が参加したのをきっかけに、私も詩を書いて、前書いたものを加筆修正してみました。
ベテルギウス
冬の夜空に燦然と輝く オリオンの左肩
紅く燃ゆる ベテルギウス
最後を迎えつつある
星の命の その終章の光
美しくも はかない輝きに
私はただ 見惚れるばかり
やがて訪れる その“終わり”のとき
星は 昼間でも見えるほどの
まばゆい閃光を放つという
その壮絶な一瞬の天体ショーを
生きているうちに 見てみたい
ケプラーや
ティコ・ブラーヘが記した
歴史の空のように
ベテルギウスまで
光の速さで550年
もしや 今
その最後の光が
私たちに向かっているのかもしれない
私の願い
かなうかなぁ
その最後の輝きを見せるとき、私が生きている間にぜひ見てみたいです。




