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ジャム叔父さーん娘さんが妊娠2か月目なのにキャタピラで家壊さないで下さーい

午前9時。私センチメンタル辻岡の大きな一歩がここ、五反田に響きわたった。20歳までにセックスできなければチンポにお母さんの旧姓を筋彫りするという自分ルールに敗北した俺はチンポに岡本タトゥーを彫ったまま40歳の誕生日を迎えた。この歳になっても性欲は止まることを知らず、会社の事務の女の子に岡本タトゥーを見せた結果、私には現在執行猶予がついている。ここまで拗らせるとは思わなかった。そこで自分の女性に対する汚点を払拭するために、こうして五反田に足を踏み入れたのである。いつもは煩わしいだけの陽光も、今日限りは私を照らすスポットライトに過ぎない。

 ファッションヘルス「玉石混交」までは歩いて135分、ビックサンダーマウンテンに並ぶ方がいささか短いが、夢の国ではセックスできない。私にタクシーという選択肢はない。月収12万の私にタクシー代を捻出する余裕は無い。昨日弁護士事務所に相談に行っただけで15万円を失った。40歳になると会話するにも金がかかるらしい。

「すみません、風俗でピザを頼むのは有りでしょうか?」

「あなたに執行猶予がついてしまったことが司法の欠陥だと思います。」

そんな会話をした後にpaypayで15万円を払った。やけに安っぽい弁護士の香水が悪かったのか少し気分が悪かったが、夢のソープエクスペリエンスに比べれば些事である。人間は一生性欲の奴隷なのだろう。チンポもそれを肯定するかのように昂っていた。

 午前11時半を回ったころ、ついにファッションヘルス玉石混交に着いた。

「いらっしゃいませ。どの女の子にしますか?」

「このNo.3の子でお願いします」

直感で選んだ。岡本タトゥーがギラつく。ようやっと本領発揮ってか。壮大な星空をイメージしながらドアを開ける。

「お客様!そっちは車道です!!」

私のウィットに富んだユーモアに、店員も息を切らして店から出てきた。

「てか、そのウルヴァリンみたいな爪切ってくれないと通せませんよ」

「俺のかぎ爪を切れと?笑わせないでくれよ」

店員のジョークに私も乗ってあげた。優しいね。

「知ってるか兄ちゃん、俺前科あるんだぜ?」

高まった性欲が私の気を大きくした。余計なことを言ったか。

「俺もありますよ」

「は?」

「デジモンワールドを勝手にダビングしたものを児童館に寄付してたんです。そしたら捕まってしまって。」

「義賊ってやつですね。かっこいいですよ。」

「子供たち元気かな」

いきなり子供をイメージしたら急激に岡本タトゥーがギラつきを失った。子を思う気持ちが性欲に打ち勝った瞬間だった。

「お騒がせしました。もう今日は帰ります。」

「奇遇ですね私もシフト終わったんで帰るとこなんですよ。」

「ならその児童館によって帰りましょうか。」

そこから先のことはあまり覚えていません。弁護士さん、私児童館で岡本出したりなんかしてませんって。ほんとです。何なら見ますか?いい?でも岡本は出たがってるので。


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