交戦
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(過去)
民を解放した草薙を、ガルディゲンの魔族が追撃。
草薙とガルディゲンの魔族は互いに「こいつマジでぶち殺そう」と心から思ってる。
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「はっはっは!ジャップ殿はせいぜい命を落とされないよう、お気をつけて」
「!!」
「AAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH]
猛追する存在があった。
「よくもよくもよくもおおおぉ!にほんじんんんんんんんん!」
「第七魔王」の■魔が、本性をあらわし嚇怒をみなぎらせ、猛追してくる。
「ちょっとちょっときみきみいいぃ!あいつ、追ってきてる……しかもこの力……」
「はにゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!ちょんでもねえのがぁああぁぁ!ちょんでもねぇのがきたニャアアァァァン!じょばばああぁぁぁ!」
お供ブル猫が叫ぶ。
「じょばああああああああ!」
フェアリー、お供ブル猫のマジ半端ない恐怖が伝わってくる。
「馬鹿があぁぁぁ!ごみおおおぉ!家畜を助けるために『使った』なぁ!今の貴様ならぁぁぁぁ!何回でも塵殺できるわぁぁぁぁ!」
歴戦の兵でも殺気だけで殺しかねないほどの力をみなぎらせ、第七の■魔が迫る。
輝かしき功績を得た英雄を貶め苦しめ殺してきた『最悪』の魔王の配下。
「……ああ、よかったよ。俺も」
――ぶち殺そうと思っていたところだ。
匂うんだよ、何人も俺の国民を殺してきた匂いが。
檄音を鳴らし、近づいてくるたびに殺戮の気配が、匂いが濃くなってくる。
駄目だなこれは抑えられないしその必要を感じない。今の消耗で交戦は悪手極まる。だが関係ない。
――殺そう、ここで今すぐに。
「「死ねええええええええぇぇえぇえぇぇえ」」