表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/40

21 やぁーやぁーやぁー。

 洗面所のドアがノックされるまでが凄く長く感じる、来ちゃったのかな、メリッサ。


 それとも他の。

 って云うかパトリック達と言い合いしちゃったし、緊張してるし、長く感じちゃぅ。


《もう大丈夫だよイーライ》

「誰だった?」


《ウチの妹だった、けど直ぐ追い返したよ》


「で、どうして目の前で立ち塞がったままなの?」


《イーライ、少し興味深い事が起きたんだ、ウォルターに》

「うん?」


《驚くのは良いんだけど、出来れば引かないであげて欲しい》

「うん?」


《引かないでね?》

「あ、うん」


 目の前には、可愛い少女が。

 誰、しかもベッドの上で彼シャツしてんの。


『この外見は、どうなんだろうか』


「ウォルター?」

『魔道具で性別を変えている、この学園に秘匿されている、初代が使用していた魔道具だ』

《1つしか残って無いんだって》


「えっ、え?」

『他の魔道具でなら、もう少し成長した姿になる筈、かなり印象は違うかも知れないが』

《ヤれそう?》


 いや、コレ。


「ヤっちゃマズい年齢だ、って所で止まって、それ以外の感想が無いんだけど?」


《だよねぇ》

『何かの指標になればと思ったんだが、やはり難しいか』


「って言うかその魔道具」

《さっき教えられた》

『ココに戻った時点で知っていた、そして少し前にも、試してみた』


「まぁ、確かに全然違うけど」

『こうなると父親に似るらしい』

《結局、想定が難しいまま、だから心配なんだって》


『この魔道具の事は王族の中でも限られた者だけしか知らない、学園長すらも存在を知らない、しかも1つだけ』


「それ、僕が使ったら幼女になっちゃうのかな?」


『そう試し、もし私もパトリックも反応しなかった場合、君は嫌な思いを』

「そこはもう、お互いに慣れる努力をしてみて、それでもダメなら。そこは、頑張って子供を作って欲しい、じゃないと失踪する」

《女王に頼んで、だよね》


「それに神様にもお願いする、じゃないともう、死ぬしか無くなっちゃうんだもの」


 いつか子供が欲しい、と言い出されるかも知れない。

 そんな不安をココでも一生抱えたまま、誰かと一緒に居たくない。


 ならどうにかして他の人を見るか、子持ちを探すか、死ぬか。


《分かった》

『着けて直ぐに、一瞬で変身が起きる、痛みは無い』


「よし、じゃあ着けますよ」




 何かの冗談なんだろうか。


『イーライ、指輪は』

「ほら、あ、声が違う」

《けど顔が》


「ぉお、一緒だ、良かった」

『いや、だが体が』

《ちゃんと無い無いしてる?》


「あ、コレ、無い気がするけど、確認するの、ちょと怖いかも」


《じゃあ》

『パトリック、ココは私が』


《いや寧ろ僕じゃない?》

『それでもし』

「僕の股間の事で争わないで?って言うか同時に見れば良くない?」


『まぁ、確かに』

《よし、じゃあはい、捲って》


「コレ、凄い、恥ずかしい」


 本来、有るべきモノが無い。

 いや、女性体なのだから当然で。


 けれども少し寂しいと言うか、物足りない感覚が。


《無い無いだけど、構造はどうなんだろ》


「ウォルターは自分で自分の確認した?」

『いや、寧ろ、どう確認すべきだったんだろうか』


「手鏡で、こう」


《自分で見る?》

「いや無理」


《じゃあ、ベッドに行こうか》


 体つきは確かに女性寄りで、丸みを帯びている気もするが。

 イーライは華奢過ぎて判断が難しい。


「コレ、凄い恥ずかしい!」

《ウブじゃないんでしょ?》


「でもコレ恥ずかしい!凄い、何だコレ、何だろ」

《はいはい、深呼吸、目を瞑って》


「大丈夫?変じゃない?」

《パッと見はね》


「あー、凄い緊張する、嫌じゃない?大丈夫?」


《男の子のイーライも好きだけど、ずっと、こうだったら良いのになって思ってた》

『あ』




「もー」


 可愛い。


《嫌だった?》


「嫌じゃないけど」

《まぁ、取り敢えずは僕もウォルターもしっかり反応したし、大丈夫でしょ》

『寧ろ、良くパトリックは自制心を保てていたと思う』


「ね、うん」

《だって、どっちにしてもいきなりは痛いでしょ?》


「まぁ、多分」


《よし、お風呂に行こうか》

「あ、うん」

『任せた、シーツを変えておく』


 最初に思った通り、イーライは女の子が似合う。

 可愛い、凄く可愛い。


「どっちが良い?」

《どっちも、けどコッチはずっと妄想してたから、夢が叶って嬉しいなって感じが大きい。優劣は今の所は無い、どっちも可愛い、どっちともしたい》


 ウォルターが居てくれて良かった。

 多分、無限に触ってたと思う。。


 だってさ、反応が。


「喜んでくれてるのは嬉しいんだけど、コッチは、最後が良いな」

《うん、赤ちゃん出来ちゃうもんね》


 一瞬、女の子だったらって思ったけど、それだと問題がもっと大きくなってたかも知れない。

 僕と婚約して、周りから狙われて、それこそ僕が破棄されてたかも知れない。


 それか、早々にウォルターに奪われてたかも。


「何を考えてるの?」

《もしかしたら、イーライが男の子で良かったのかもなって、今頃はもっと大騒ぎになってたかもだし》


「あー、けど僕はどっちの婚約者になってたんだろ」

《少し運命がズレてたら、ウォルターかも》


「じゃあ男の子で良かったかもね、僕は2人を得られるんだし」

《覚悟が決まった?》


「うん、魔道具を探しに行こう。コレは学園の、王族のだし」

《頑張れば王妃様になれるかもよ?》


「女王陛下には悪いけど、イヤ、面倒はイヤ」

《だよね、分かる、ずっとこうしてたいもん》


「けど、少しは役に立ちたい」

《程々にね、下手に重用されても忙しくなるだけだろうし》


「旅の支度、初めてだ」

《キャサリンも同行させるから、慣れた人に任せよう》


「うん」


 可愛い。

 どっちも可愛いイーライは、本当に凄い、可愛い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ