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夕立ち

作者: 秋葉竹



雨の匂いがして


風はゆるくあたたかく

乾いた木々を眺めながら


さらには暗い風が

すべての夏をおおいかくす


あるひそれに気づいて

挑もうとして

挑めなかった

確認もできなかった

異常な憎しみ


まぶたをこする手の甲が

やさしい水分で濡れる

まだ熱帯夜にははやい積乱雲


ほんとうを言えば

本音は

笑顔の演技では負けないということ

ほら、きょうはまだ負けてない


急な悲しみを夕立ちと呼ぶんだよ?


そんな切りとられたひととき

雷鳴

大きな雨粒が

痛い


夏の黄昏は長く昏い


そのうち星空の夜よ訪れろと

無心で祈る


夕立ちを

雨やどり







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― 新着の感想 ―
[良い点] とても良いと思います。 この詩は気持ちとかを天気で表しているんでしょうか。
2022/06/05 09:03 退会済み
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