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十二話「輝く旅立ちの風(後)」

ここは遠い世界。星彦丸の計らいにより竜人を旅仲間に加えることになった。だが、リリアとリルムはその危険性から反対であった。そうこうしているうちにロックスターの軍艦がやってきた。



一隻の軍艦が四人の近くに止まり偉そうな奴と軍人が降りてきた。間違いない、ロックスターの王と近衛兵だ。王は拡声器を使い話始める。

「やい!旅行者!その男の身柄をこちらに寄越せ!さもなくば貴様ら全員国際指名手配にするぞ!」

それを聞いた男は答える。

「やーい意気地なし!そんなところからじゃないと旅行者にも威張り散らかせないなんて!男らしく出て来いよぉ!」

それに憤慨した王は・・・。

「よく聞け近衛兵!手、出すなよ!?俺が打ち取って俺の武勇伝にする!手、出すなよ!?」

たった一人で艦から降りて剣を構えて突っ込んでくる。

「覚悟っー!えいっ!そりゃあ!とうっ!大人しく斬られろ!」

それをひらひらと躱す男。最初は勢いのあった王だがその勢いも今や虫の息だ。

「ハハハ!貧弱な王よ!どうする我が主人よ!?」

「一発お見舞いしてやって!」

「了解した。ふっ・・・はっ!」

素早く放たれた拳は王を吹き飛ばした。

それを見てリリアとリルムは青ざめた。

「嗚呼、もう終わりよ。私達指名手配犯だわ。」

「このばかっ!男って本当にバカっ!」

それを見て近衛兵が飛んでくる。

「手を上げろ!お前はこの国を破滅に導く糞野郎だ!」

一斉に銃口が向けられる。しかし、向けられたその銃口の先には・・・。

「何だお前たち!この俺に銃口を向ける意味を分かっているのか!?反逆罪だぞ!」

「クーデターだ!お前には退任してもらう。!これからは軍主導の民主政権がロックスターを導く!」

「お・・おい!旅行者!助けてくれよ反逆だ!さっきの輝く竜に変身してあっという間にこいつらを始末してくれよぉ!」

それを聞いて近衛兵は言う。

「最寄りの鉄道駅まで行く砂上船をこちらに手配した。

旅行者達は直ぐにそれに乗って移動するように!」

いきなりの展開に四人は驚いたが、リリアとリルムは一安心だった。

「な・・・何か凄い方向に進んでいるけど・・・。」

「指名手配は免れたのね?良かった。これで旅を続けられるわね。」

王は悲痛な叫びを上げる。

「畜生!誰か、俺の見方は居ないのか!?」

近衛兵はそんなやかましい王に蹴りをいれる。

「うるせぇ!黙って連行されろ!こっちだ!こいっ!」

ズルズルと引きずられて軍艦に乗せられていった。

それから暫くして砂上船がやって来た。

「さぁお客さん!乗った乗った!急がないと巻き込まれるよ!」

急がされた四人は砂上船に乗り最寄りの鉄道駅に向かった。暫くして駅には着いた。そして砂上船は帰っていった。

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