詩集 火群 作者: しのぶ 掲載日:2019/04/14 火群(ほむら)の燃えて広がれる 始めは小さき火なれども 広がり行けば山々を 滅ぼす大火となりぬべし 滅びを招く火の元の 始めを聡(さと)く見分けつつ 防ぎ止めるが肝要と 古き言葉に伝えけり 破滅をきたす災厄の 始まりを見て防ぎ止め 人を救える者をこそ 聖(ひじり)と人の呼びてけり 火に入ることを己(おのれ)から 欲することはなけれども 降りかかり来る災難は 払いのけずにおくべきか 炎に惑う虫のごと 滅びに向かう風向きに 一人なりとも抗いて 防ぎ止めずにおくべきか