表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐の果てに  作者: 暦海
8/46

もはや馬鹿らしい?

「――それで、黒体放射の全エネルギーは温度の四乗に比例します。これをシュテファンボルツ――」



 それから、数時間経て。

 五限目、穏やかな声で滔々と話す芳月ほうづき先生。昼食終わりのこの時間――大半の人が最も睡魔に襲われるであろうこの時間にも関わらず、見渡す限り眠りに落ちている生徒がいないのは恐らく偶然ではないだろう。


 ……ところで、それはそれとして――


「――さて、こちらの問題ですが……皆川みながわさん、お願いできますか?」

「あっ、はい」


 そう、先ほどまでと変わらぬ穏やかな微笑で尋ねる先生。確認せずとも分かるけど、ここで私を指名したことに何ら意味はない。彼は誰に対してもほぼ同じように当てていて、たまたま今回が私だっただけ――そう、疑いもなく言い切れるほどに、校内での私に対する態度は、一生徒に対する一教師の態度ものでしかなく。……うん、ほんとバレないかと危ぶむのが馬鹿らしくなるくらい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ