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復讐の果てに  作者: 暦海
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別の問題

「――おっはよー優月ゆづき。いやー今日も快晴だねぇ」

「……いや、わりと曇ってるけど……うん、おはよう美波みなみ



 それから、数日経て。

 通学路にて、何とも心地の好い笑顔で挨拶してくれる女子生徒。……いや、わりと曇ってるけど……うん、まあいっか。こんな日でも、美波の笑顔は快晴そのものだし。


 さて、そんな眩しい彼女は田沢たざわ美波――中学から一緒の、私にとって数少ない友人で。



「いやー、それにしてもほんと優月が羨ましいよ。なにせ、あの芳月ほうづき先生が担任なんだから。うちのクラスでも、特に女子はほとんどみんな羨ましがってるし」

「……はは、ほんと人気だね芳月先生」


 道すがら、言葉通り何処か羨望の眼差しでそんなことを言う美波。二年に上がってから、もう幾度となく聞いた文言で。とは言え、別に文句を言いたいわけでなく、恐らくはただ雑談の話題として口にしている程度だろう。……まあ、羨ましいと思っているのはほんとだろうけど。


 ともあれ……うん、ほんと気をつけなきゃね。以前の保護者――伯父夫婦の承諾があるので、誰にバレたところでそういう問題は生じない。

 だけど、泉遥の関係者――とりわけ、生徒にバレてしまえば……うん、間違いなく別の問題が生じるわけで。そして、そうなれば間違いなく校内での平穏な日々はなくなるだろう――先生も、私も。


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