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いいわけ
夜、みったん寝ません。
「いいかげん、寝なさい!」
涙ぐむ、みったん。
そこまで怒った覚えがないので、驚く私。
「どうしたの~? 何で泣くの?」
「あのね、あのね。お父さん、お腹痛いって、思ったんだ」
「お父さんのこと、考えていたの?」
「うん」
そう言って、涙ぽろぽろ。
「お父さん、大丈夫だから、寝なさい」
2歳で、父親のことを気遣っているのかと、驚きと感動。
翌日。
みったん、朝ごはん食べません。
「ちゃんと、食べなさい!」
涙ぐむ、みったん。
「あのね、あのね。お父さん、お腹痛いって、思ったんだ」
「・・・・・」
みったん、ボールペンを分解して遊ぶ。
「もう、バラバラにしないでって、言ってるでしょ」
涙ぐむ、みったん。
「あのね、あのね。お父さん、お腹痛いって、思ったんだ」
「・・・・・・」
みったん、絵本に落書きする。
「本に書いちゃ駄目。大事大事しなさい」
涙ぐむ、みったん。
「あのね、あのね。お父さん、お腹痛いって、思ったんだ」
「あのさ・・・お父さんと、どういう関係があるわけ?」
「・・・・・・。あーんぱーんまーん!!」
「はあ?」
それ以降、言わなくなったみったんです。