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恥っ
古本屋に行った時のこと。
相変わらずパタパタと店内を走るみったん。
叱っても、意味がわからないのか、関係ないと思っているのやら。
店内には、漫画本を立ち読みをしているお客さんが、あちらこちら。
隣にも。
私も立ち読みしていると、みったんの声が聞こえてきた。
「おかあさーん、どこ~」
パタパタパタ。
「あっ、ここかあ~」
「走らないでね」
「は~い」
パタパタパタ・・・何処かへ行く。
みったんの声が聞こえてくる。
「おかあさ~ん、どこ~」
「おかあさんー、どこー」
「おかあさん、どこかなー」
パタパタパタ。
近づいてくるみったん。
大丈夫そうだから無視する私。
パタパタパタ・・・。
パタ。
みったんが叫ぶ。
「おかあさまー、ヘイ、カモン~」