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黄金のスクランブル交差点  作者: 美祢林太郎
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 これはシリアスな話である。これはかなり臭い話である。それなりに笑える話でもある。だって、無差別大量殺人を企てている中年男が登場し、その中年男と組んで糞尿爆弾を使ってテロを起こそうとする、脳にまで癌が転移した80歳を過ぎた婆さんの話だからだ。

 下痢に苦しんだことのあるあなた、うんこを漏らして笑われた経験のあるあなた、社会に復讐するにはこの方法があることを頭に入れて置いた方がいい。決して臭いものには蓋はできないのだ。

 残酷な妄想場面や、汚らしいイメージがまき散らされることもあるが、そこで読むのをやめないで、必ず最後まで読んでいただきたい。そうすると、このクソ暑い夏、読後はスカッとするはずだ。鼻先にうんちの粒がついていることを想像してしまったら、その限りではないが・・・。

 ネタバレになるので、「あらすじ」を読まずに本文を読み進んでいただきたくことを望む。


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