もっと映画撮ろうかな?
「お、基子、風呂入ったか?」
基「あんたこそ、入ったん?」
「うん、40度ぐらいやな。あんまり暑い風呂よう入らんねん」
基「さよか。わて、身体でかいから、熱い風呂大丈夫よ」
僕「こないだ映画作ったやん。また作ろうかな?」
基「え?どんなんん?」
「そやな、今度は脚本を誰かに書いてもらって、それを見乍ら
台詞を言うというやつよ」
基「面倒臭いんちゃうかなあ?」
僕「そうかあ?」
基「あんたが最近作った、タイガーて曲、バンドでやんのん?」
「そや。バンドの子で23歳の子おるねん。で、ハ短調で♩=95ぐらいのを作って欲しい、
って言うから、その通り作ってん。でも、アレンジが怠いなあ」
基「これから編曲したらええやん」
僕「そやんな。今、アレンジの勉強してんねん。単純なアレンジってつまらんで」
僕「ペトレンコさんと友達になった頃、イタリアやドイツ、ハンガリーの友達もおってん」
基「へー。どんな話しとったん?」
僕「ちょうどたけしの映画が流行り出した頃やったから、ようその話してたわ。
あ、ペトレンコさんにDVD送ったわ。サーフィンの映画何やった?」
基「あの夏、いちばん静かな海、やん」
僕「よう知ってるやん。見たん?」
基「うん。なんで『あの夏、いちばん静かな海』送ったん?」
僕「あれな、聴覚障碍者の話やから、意味が分からなくても内容がほぼ分かるから、
ほんで、ペトレンコさんに送ってん」
基「あ、なるほどねえ。」
僕「他にドイツの友達に『菊次郎の夏』送ったよ」
基「他の国の人とは交流あったん?」
僕「ポルトガルとか、イタリアの女の人とかおったわ。
イタリアの人は鼻が高いから削ってるって言うとったわ。
あとオペラ「蝶々夫人」のピンカートンって何よ??腹立つわ、
て言うてたぞ。」
基「会うたん?」
僕「いや、会うたん、ペトレンコさんだけやで」
基「ポルトガルの女の人とかどんなんやった?」
僕「ラテン系やな。レニ・リーフェンシュタールの踊り好きや。
ギリシャの彫刻が好きやって言うとったな」