表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話 お母さんは都市伝説



「くぉらーー!!朝やぞーー!!」



築32年、田舎の3LDK平屋建ての廊下、朝7時25分きっかりに鳴り響く声はどんな目覚まし時計よりも強烈で世界に一つしかない

地響きと勘違いさせるほどのドスドスとした足音が段々と俺の部屋に近づき勢いよく障子がスライドするとパァン!という音ともに俺は眠い目を少しだけ開けた

そこには誰がどう見てもいつの時代のトレンドなのかわからない真っ黒おばちゃんパーマにどこのブランドか全く検討のつかないクマ柄のパーカーを着て灰色のスウェットを履いた立派なオバチャン……もとい俺のカーチャンが立っていた


「こらタカシ!さっさと起きんかい!また学校遅刻するやろが!!」

「……うぅ、俺低血圧なんだよ…勘弁してくれよォ」


これが優しくて美人で繊細で美しい声のお母さんなら俺はこんな言い訳もせずに毎日朝一番に起きて、おはようと朝の挨拶を交わせる!

だが現実とは非常である

俺のお母さん……いや、カーチャンは布団の中でまだモゾモゾと二度寝の準備をする俺の姿を見ると掛け布団を引っ掴み俺からはぎ取った


「なぁにが低血圧や!そういうのはもっとか弱くて可愛らしいカーチャンを困らせない美少年になってからにしいや!!そうしたらカーチャンも毎日優しーく起こしたるわ!!」


……考えていることはやはり親子のようだ


「……わかったよ」


俺は諦めて眠い体にムチを打ち起き上がる、瞼はまだ完全には上がらない

昨夜遅い時間まで友達としたオンラインゲームが尾を引いているのがはっきりとわかるどんよりとした足取りで廊下へ出る


「ほら!シャキッと起きんかい!どうせまた夜中までファミコンしとったんやろ!」

「ファミコンって…オンラインゲームだってば…頼むからそういうの外では言わないでくれよ…」

「アンタこそ外でまだカーチャンに朝起こして貰ってるなんて言わんといてや」


この母に口で敵おうなんて思うのが間違っている

背中からカーチャンの背筋を伸ばさんかい!と飛ばされるヤジを受けながら俺は飯だけは美味いカーチャンの料理が並ぶ食卓に向かった




――――――――――

ここまでお読み下さりありがとうございます

あまり文字書きをしない人生を送っていたので至らぬ点があちらこちらに存在します、ご容赦ください

丁寧な言葉を使うのは疲れますね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ