クリスタルマインド討伐⑧
まずい!!逃げられる!!
樹海の木々に紛れていく青頭をギリギリと歯軋りしながら睨みつける。ブレードは刺さったまま、微弱な電気を流し続けていた。130cmほどの人型は駆け足で逃げようとしている。くそ、、、くそ、、、逃してたまるか、、、
私はうつ伏せの状態から立ち上がり、背中に刺さったブレードを引っこ抜いて奴に向かってぶん投げる。が、元々奴の一部なので、そのまま吸収されてしまった。
(青)「ありがと〜。忘れ物届けてくれたん?」
「くそ、、、待て、、こら、、、」
奴はもう見えなくなっていた。
上空からものすごい勢いで青頭を掴んで連れて行かれた。鷹が獲物を捕らえるようなその動作の主はペタだった。[両翼]を展開させて、人型になったペタが逃げようとしていた青頭を掴み、そのまま上空へ飛び上がっていく。
ぐんぐんと上空まで持っていき、標高1500mまで登り切った。その隙に、スリーがこちらへやってくる。ワンに交代し、治癒をしてくれた。刺された背中は傷一つ残らず回復していく。
(ワン)「今、治癒するからね!!?刺し傷、、結構深いから、、」
(スリー)「お前ばっか怪我してんな、、、」
「うっさい、、、アンタんとこの青い奴は倒したの?」
(スリー)「じゃね〜とオメェのとこ来れねーだろ」
「あっそ。アリガト」
治癒が終わり、思いもよらぬ言葉に赤面するスリーを茶化しているワン。
そんなことしている暇じゃない、、ペタの加勢に行かないと、、
「ペタんとこ行くよ!」
(スリー)「お、そうだった」
「掴まって!!追いつくから!」
私も[両翼]を展開して、ペタのいる上空1500m付近まで飛び立つ。ペタと青頭が見えた時には、ペタがプラズマキャノンを頭部に命中させていた。瀕死になった青頭は地下から白頭10体を読んだが、ペタの元へ行かせないようにスリーと私で頭部目掛けて次々と倒していく。
(青)「ッチ、、邪魔するな〜!!!!」
「ウルセェ!!!」
頭部が半壊している青頭は私に罵声を浴びせていたが、そんなの気にも留めず、プラズマキャノンを放つ。ペタも至近距離から頭部目掛けて目からプラズマキャノンを放つ。挟まれた状態で頭部を上下から狙われ、逃げ道を失った青頭はそのまま緑色の閃光を喰らい、身体が崩壊していった。
青頭が死に、追加で加勢しにきた白頭たちは電源が落ちたかのように、下へそのまま落ちていった。数秒後に、地面からカシャンと割れる音がした。残念ながら青頭の核は手に入らなかったが、20体以上の白頭の核は手に入った。
二日間にわたる激闘は、ようやく終止符を打ったのだ。
(青)「くそ、、、!!くそ、、くそ、、くそ!!!」
(青)「あれ、、、私は怒っている?怒りの感情が芽生えたのか、、!!」
(青)「よし!これでまた、人間に近づいた、、、ぞ、、」
青は死ぬ間際まで何か言っていたが、もうどうでもいい。負傷者はゼロ。事実上のだけど、、、
とりあえず落ちている白頭の核を拾いに行こう。スリーを抱えて先に地面におり、後から降りてくるペタを両手を広げて向い入れる。
「よくやったね!ペタ!」
『いえ、皆様無事で何よりです。』
「あんたは、ボロボロだけどね、、」
『現在の回復度は合計27%までダウンしてしまいました。』
「いいよ、そこら辺に落ちている核で回復できるから」
『はい、、』
「ここで休んでな?集めてくるから。スリーと」
(スリー)「え?俺もかよ、、疲れたから休もうと思ったのに、、」
「いいから、手伝え」
(スリー)「へいへい、、」
ペタは消耗し切っていたので、その場に優しくおろしてあげた。私たちに擬態するためにスキャンしたおかげで人型に変身できるようになったペタ。見た目は赤髪と銀髪の私たちを足して割った感じ。ブロンドヘアーで肩くらいまでのショート。身長は私よりも少し小さいくらい。顔は私譲りの美少女だ。
瞳を閉じて、右手を腹に乗せ、仰向けの状態で横にしてあげた。ぐったりとしている。ペタの様子を見ながら二人で集められるだけの核を拾い集めた。中には頭部が割れてない個体もいて、スリーが思いっきり斧でかち割る。(毎回思うけど、どこからそのクソでかい斧取り出してんの、、?)
集めた核は全部で24個。菱形で真っ白な核を1箇所に集めていると、ガタガタと揺れ始め、大きな立方体へ変形した。一瞬警戒したが、何も起きなさそうなので、そのまま放置している。
しまった。ペタの近くに集めておけばよかった。まさか一つに固まるなんて思っておらず思いの外大きくなってしまったその集合体は2m四方の立方体となっていた。スリーと一緒に運ぼうとしたが、びくともしない。もう一度細かく破壊しようと思ったが、攻撃も全く通さなかった。
(スリー)「か、かてぇ、、」
「どうする、、?ペタ呼んでくる?」
(ファイ)「そうしようか、、、」
全く動かせなくなった核よりペタを二人で運んできた方が早い。少し離れているが、担いで連れてくることにした。
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