クリスタルマインド討伐⑥
ーーー翌日-早朝ーーー
日が昇る前に私たちは山岳地帯にもう一度来ていた。
扉があったところへ行ってみたが、入り口の扉は無くなっていた。どうやらあの扉はアイツがランダムに作っているようだ。
「ペタ。どこにいる?」
『私はここにいます。』
「違う。アイツだよアイツ」
『この地下にいます。入り口は閉ざされているようですが、繋がってはいるようです。』
(スリー)「よし、作戦通りにやるぞ、、」
『承知』
30%のペタが放つプラズマキャノンは4000m級の山一つを消し飛ばせる威力を持っている。これをアイツに向けて不意打ちでいきなりかましてみるのだ。
チャージなど必要なく、そのまま放つ。
ドンッ!
という鈍い音ともに緑色の光が日暈を出しながら発射される。
数秒後地上に半径5mほどの穴を開けながら奴の頭部目掛けて放たれた一撃は見事頭部に直撃した。消滅していく姿をペタが捉えた。
『対象が消滅しました。』
「い、、、い、、いやった〜〜〜!!!!!!」
(スリー)「やるじゃね〜か〜〜!!!」
(ファイ)「あっけなかったな〜!」
(ワン)「イチコロじゃない!」
(フォー)「やりましたね〜」
(ニー)「・・・」(なんか、、怪しいのだ、、)
「ペタ!ほんとに倒せてる!?もっかい確認してみて!」
『はい。倒せております』
『核が落ちていますので、間違いないかと』
「よし!なら核を取りにいこ!!」
私たちは円柱状に開いた穴の近くに降りていき、穴の縁に立った。下の方に朝日に照らされて白く輝く核が見える。白、、、?
あれ、、なんで、、白、、?てっきり青い核かと思っていたんだけど、、、
中身は同じだったのか?
「核ってあれだよね?白くない?」
(スリー)「おんなじなんじゃねーの?」
(ニー)「!!!」
(ニー)「逃げるのだ!!!!」
「ど、どうしたのよニー?」
(ニー)「やれてない、、倒せてないのだ!!!」
バッと立ち上がったニーの上半身が飛んでいく。スローモーションのように。
血がベトッと私の顔についた。そのまま上半身と下半身は穴の下へと落ちていく。一言も発せなかった。振り返ると目の前には青頭が白いパーカーのフードを下ろした状態で立っている。肘から手首にかけてブレードのような刃物が3本波打っているように生えていた。
昨日、置いてきたペタを取り込んで自分の体の一部にしていた。両腕だけじゃなく、両足の膝下から足首にかけて脹脛から同じような禍々しいブレードが生えている。
(青)「お友達を忘れていったので、僕のお友達になってもらいましたよ」
(青)「いやー君たちが喜んでいる姿を眺めるのは楽しかったですよ?その絶望の顔に変わる瞬間。希望から絶望。絵に描いたような流れに感動しました」
「あ、、ああ、、」
私は目の前で友達が真っ二つになるのと、目の前に立っている死んだと思った敵両方が同時に起こり、脳の処理が追いつかなかった。か細い声しか出ない。
(青)「さようなら。ノモ。実に。つまらない人物ですね。あなたは」
ブレードを生やした腕がこちらへ伸びてくる。ニーはこの攻撃でやられたのか、
、、またゆっくり見える。腕がこんなにゆっくり見える。死ぬからなのか?
左肩先から入り、右脇腹へ抜けていくんだ。
だが、ペタがグイっと服を引っ張ってくれたおかげで鼻先スレスレで避けた。が、穴へ頭から落ちていった。アイツが穴を覗き込んでくるのが見える。両腕を振り翳して、再度殺しにきた。腕は30mくらい伸びたが、限界になったのかこちらへの攻撃は止まった。
しかし、ブレードを放ち、こちらへ投げ飛ばしてくる。サイズの異なる6個のブレードが落ちるスピードよりも早くこちらへ飛んでくる。鳩尾部分の服が破られる。あと数センチと言うところで、[両翼]が展開し、下へさらに速いスピードで降りていった。追尾機能がついていたが、ペタがプラズマキャノンで撃ち落としていく。
穴の底は真っ白だった。
「そうか、ここは昨日の、、」
ドームは壊れているが、床ギリギリで止まったのだろう。ところどころヒビが入っているが、原型はとどめていた。瓦礫が点々と落ちている。
とりあえず、瓦礫に身を隠しておく。瓦礫の影から辺りを見回すが、少女の姿がない。反対側に落ちているのか?でも、落ち始めた位置は同じのはず、、、
アイツが降りてくる前に、ぐるりと一周してみるが、見当たらない。なんで、、、?
「ペタ!スリーたちの反応ある??」
『いえ、ございません。』
「なんで、、、?どう言うこと?スリーたちってもしかして人間じゃ、、、」
(青)「おやおや、生きていましたか。」
(青)「・・・。」
(青)「お友達はどこへ?」
「お、お前が殺したんだろ、、、」
(青)「死体がありません。あなたが隠したのですか?」
「知らん。消えてんだよ!!」
半泣きで声を荒げながら、膝立ちをする。しまった、、挑発に乗ってしまった、、
ドシャ、、、
腰から真っ二つに切られていた。背中から倒れていく。相手の笑い声が聞こえる。なんでこいつこんなに強いんだよ、、、
意識がどんどん遠のいていく。ペタが何かしている、、、、、、もう助からない
ペタだけでも、、、にげ、、、て、、、
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