クリスタルマインド討伐⑤
焚き火の音がよく聞こえる。
特攻作戦は無事、失敗に終わったのだ。
「どうやったら勝てると思う?アイツ」
(スリー)「やっぱ核を消しとばすしかないんじゃねーか?」
(ファイ)「核か、、」
『断定できませんが。青頭が白い方を倒していたとき、核は頭部から出てきたように見えました。』
「まじ?」
『おそらく。』
(スリー)「頭部が丸々ってわけじゃねーよな?」
『その可能性もありそうですね。』
「なら弱点は"頭"だね」
(スリー)「そういやー、プラズマキャノンが鳩尾にヒットしてたけど、効いてない感じだったなー」
「確かに、、身体には実態が何のかな?」
『その可能性はあります。痛覚もおそらく無いと。』
「本体はあくまで頭部で、身体への攻撃は意味がないってことね」
(スリー)「だろうな」
「他に何か気づいた人?」
(フォー)「電気を帯びていたわよね?」
「ああ、そうそう。ビリビリ〜って」
(フォー)「もしかしたら身体は家電みたいな感じなのかしら?」
「?」
『なるほど、そうかも知れません。』
「私だけ、理解できないんだけど、、?家電ってどう言うこと?」
(フォー)「いや、つまり。頭部から電気を生み出していて、その電気で身体を動かしているのよ。」
(ニー)「人間の脳と同じ働きってことなのだ。ニューロンが電気信号を受信して身体に指示を出すように、あの頭部も電気を使って身体を制御しているのだ」
「なるほど、、、?」
「でも、人間と違って、身体には実体が無い、、、?」
(フォー)「そ。だから胴体や四肢は家電のように無機質でできているのよ。多分」
「機械と何が違うの?」
『機械はそのパーツを失うと起動できなくなってしまいます。人間でいう臓器のようなものです。ですが、青頭は違います。身体全てがその役割を果たしている。細胞のようで細胞では無いんだと思います。』
『例えるならば、人間が身体一つ一つの細胞を自在に動かせるようなものです。自立した細胞組織。ナノテクノロジーのような。』
「おお〜」
(スリー)「感心してる場合かよ、、」
(ファイ)「まあ、とにかく。奴の弱点は頭部だ。プラズマキャノンが効くのかは分からないが、次は頭部を重点的に狙おう」
「了解」
『承知』
話がまとまり、ひと段落ついたと思ったら急にお腹が空いてきた。とりあえず何か食べよう。そう思い、持ってきたリュックを探すが、、、
「あれ、リュック知らない?」
(ワン)「知らな〜い」
(スリー)「お前!もしかして無くしたのか??飯入れてたろ!?」
「うーん、、テヘ」
(スリー)「テヘ。じゃね〜よ!!!腹減った〜〜〜」
「ジャン負けが魚取りに行こう」
(スリー)「いいぜ!ジャン〜ケ〜ン〜〜」
「ポン!!」
とほほ、、結局私が取りに行くのね、、、まあ、ペタもいるしすぐ取れるか、、、
私は近くの海辺に行き真夜中の海へダイブした。負けた腹いせを漁にぶつける。真剣に泳ぎ、普段捕まえられない速さの魚を次々と手掴みで捕まえていった。
クソクソクソクソクソ!!!と言いながら迫ってくる私は、魚から見るとスライサーフィッシュやシルバーヴェノムフィンよりも恐ろしい魚相だっただろう。
思わぬ大漁になり、持って帰るのにも一苦労してしまった。
帰り着くとすかさずフォーが下処理をしていく。鱗を剥ぎ、内臓を出して、頭を落とす。華麗に三枚おろしにして金鍋にほたり込んでいく。ものの数分で下処理が終わり、すかさず調理していく。どうやらフォーも負けた怒りを料理にぶつけているようだ。私は焚き火のそばで横になり、料理しているフォーを横目で見ながら、星空を見ていた。
(フォー)「はい完成!スタミナつけるためにニンニクを使ったアクアパッツァで〜す!」
「おお〜〜!!美味しそう!!」
ニンニクと香草の香りがガツンと鼻の奥に当たる。めっちゃいい匂い〜。
私たちは無心で食らいついた。
大きめの鍋に並々入っていたが、一瞬でなくなってしまった。ペタは食べなくても大丈夫なので、無心で食べている私たちを見ながら薪を拾ってくれていた。
やっぱりストレス発散にはよく動いて美味しいもの食べて早く寝る!!それしか無い!!
食べ終わって食器を洗ってから、すぐに横になった。食べてすぐ寝るとなんとかになるって言うけど、、そんなの迷信迷信。
でもすぐに眠れるわけもなく、、目を瞑っていると色々考え込んでしまう。
「勝てるかな」
思わず考えていることが口から出てしまった。ペタと少女は黙っていたが、一人反応した奴がいた。
(スリー)「勝つさ」
私と少女の他の人格がフフっと笑みを漏らす。「何がおかしーんだよ!!」っと怒鳴っていたスリー。「うるさいよ」っと言いながら寝返りをする。こう言う時のスリーには救われるな。。。
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