クリスタルマインド討伐③
さっきの透視はコイツの見ている視界なのか??
なんで今、共有してきたんだ、、?分からないけどもうすぐで合流できることだけは分かった。
通路の先は開けたところに出た。
丸いドーム状の部屋は一面真っ白で、床は二重に円形の池がある。睡蓮が点々と浮いており、蕾がついていた。私が出てきた通路から見て左右に一つずつ通路が別にある。そこから同時に少女とペタが出てきた。
三人が中央に向かって顔を合わせる形で再開する。
今にでも走って会いに行きたいが、中央には真っ白な円柱の椅子があり、そこに青い頭のクリスタルマインドが座っている。下に俯いた感じで足を組み、考える人みたいな姿勢で待っていた。
(青)「来たか」
(白)「連れて参りました」
(白)「連れて参りました」
(白)「連れて参りました」
少女とペタの後ろにも同じ白い頭のクリスタルマインドがいた。青色のクリスタルマインドの言葉に合わせて、三体同時に返事をする。
(青)「ノモ。会いたかったよ」
「!!!?」
(青)「そう驚かなくていい。私がここに連れて来させたんだからね」
「な、なんで?」
(青)「私を殺しに来たんだろう?なら手合わせ願いたいと思ってね」
「前は、不意打ちで来たくせに」
(青)「あの時は。警戒してたんだよ。どんなやつなのか。私の星に誰が来たのか見に行くのはそんなにいけないことなのか?」
「私の星?」
(青)「ああ。この星が生まれた時から私はここにいる」
(青)「私はこの星の意思で生み出された生物なのだよ」
(ニー)「そんなこと、、、あるのだ?」
(スリー)「出鱈目言ってるだけだろ」
(ファイ)「いや、可能性は捨てきれない。あるのかもしれないよスリー」
『そのようなデータは今までのISSAIでは確認されておりません。フェイクの可能性があります』
(青)「うるさいよ」
青が発言するたびにこの部屋がビリビリと震えている。張り詰めた空気感という喩えではなく、本当に震えているのだ。多分電気?だろう。
白い頭のやつは一言も口を挟もうとしない。多分上下関係でいうと青い方が上なんだろうな。
(青)「嘘だと思うならそう思うといい。人はそうやって嘘を信じて生き抜いてきたからね」
「・・・」
「で、私と一騎打ちがしたいってことか?」
(青)「それが良いならそうしてあげよう。私は別に3対1で構わないよ」
そういうと、青頭が私の方に手をかざして人差し指と親指を銃のように立てた。すると、私の後ろに立っていた白頭が破裂し消えていった。
(青)「3対3でもいいが、、、?どうする?選択権はそちらにあるぞ?」
「う、、」
コイツマジかよ。自分の部下?を問答無用で殺した。何か粗相をしたわけでもなく、数を合わせるためだけに、殺しやがった。調査ファイルの[残虐性]は本当のようだ。
「な、なんで戦うんだ?その周りの白い頭のやつの核でも良いんだ」
(青)「ほう・・・」
「あんたと戦わなくてもいい、簡単に殺すくらいの価値のやつ。白頭の方で良い。むやみやたらに戦う主義では無いんだ」
(青)「本心か?」
「???。本心だ」
すると残りの白頭二人を立て続けに殺して核を差し出してきた。片手づつに真っ白に輝く白い核を持ってこちらへ近づいてくる。
菱形のそれを私の前に持ってきて渡そうとしてきた。
(青)「そうか。受け取れ」
「あ、ああ。」
私が片手を伸ばした瞬間。伸ばした方の腕が肩から吹っ飛んだ。
(青)「なんていうとでも思ったのか?タダでやるわけなかろう」
「ぐ、、、あぁぁぁあああぁあ!!!!」
真っ白なドーム状の部屋に私の血と叫び声が響き渡る。
(スリー)「て、テメェ!!!」
『・・・』
ペタとスリーが同時に青頭の方へ飛びかかっていく。私は進んできた通路の方へ飛んで行った片腕を拾いに後ろへ下がる。
青頭は両手で真っ白に輝く菱形のダイヤのような核を握りつぶした。その破片を握り締めて、両手を大きく広げ私の方へ投げつけてきた。まるで散弾銃のように飛んでくるダイヤモンドのような破片が当たるギリギリのところで宇宙制服内にいたペタが[楯鱗]を展開し、防いでくれた。
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