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宇宙冒険家ノモ  作者: 坂山海
早熟で未熟者
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クリスタルマインド討伐②

私は気がつくと真っ白な部屋にいた。白い椅子に、白い長机が目の前にある。

両手と両足は椅子に固定され、逃げられないようになっていた。

怖さで震えが止まらない。ちびりそうだ。


怯えている私の前に気を失う前に見た白い頭のクリスタルマインドが目の前の椅子に座った。対面状態になると、一層不気味なやつだと思う。目鼻口がないし、耳もついていない。どうやって会話しているのだろう。相手をまじまじと観察していると、次第に落ち着いてきた。いや、意図して落ち着くために相手をじっくり観察したのだ。


白いクリスタルマインド(以降"白")は私に何か話しかけてきた。


(白)「oe? yh o drhiymecWedu.oaea e uwilrnogawl .htitaeuhb srr hdetit -Yh'eikg.」


何語だ?何か訳のわからない言語で話しかけられているけど、意味が分からない。なんて言ってんだ?


「何いってんのよ」

(白)「あ、そうか。ついつい私たちの言語で話してしまうな。」

「?」

(白)「あなたね。あの方が言っていた白髪の少女って」

「あの方?誰だ、、」

(白)「初日にあったでしょ?青い彼。この星に来るなって言われなかったかしら?」

「そんなこと言われ、、て、、た、、な。そういえばニーが言ってた気がする」

(白)「なんで早くこの星から出て行かないの?」

「帰れないから、、ペタっていう機械生命体の回復度が50%くらいにならないと宇宙船を作ってもかえれないの、、」


話しかけられた時は怖かったが、話が通じるやつだとわかると意外にそうでもなくなった。会話が通じるやつなら、なんとかなるかもしれない。


(白)「回復度、、?ってのは知らない。けど、あなたたちが私たちの核を欲しているのは知ってる」

「へ、へぇ、、」


バレてんじゃん。


(白)「私の言葉はあなたの脳内に直接送っているのよ?あなたの思考なんてバレバレ」

「・・・」

「なら、単刀直入にきく。みんなをどこにやった?」

(白)「ああ。あいつらなら無事だよ。君と同じように取り調べを行なってる」

「取り調べ?なんのために」

(白)「思考を読むためさ」

「読んでどうする」

(白)「彼の方の元へ連れていく」

「そのあとは?」

(白)「さぁ?あの方が殺せと言ったら殺すし、何も言わないなら殺す。返してあげなさいと優しく言ったら、返したふりをしておもちゃにでもしようかな?」

(白)「お〜。すごい怒り。()()には無い感情だ。欲しい」

「何が目的?殺すのが目的なの?」


冷静になれ、わざと怒らせてるんだ。思考を鈍らせてあちらの空気に飲み込むために、、、落ち着け、、、落ち着け、、ノモ、、、


(白)「冷静さを保つのに必死なようね」

「うるさい」

(白)「まあ。お仲間にはすぐに会えるから安心しなよ」

「ふふ、、、」

「全く生態が不明だったから、意外だな。こんなにもお喋りだなんて」

(白)「ああ。会話は好きだよ。コミュニケーションは()()として生まれたなら使った方が良い。誤解も生まれない」

「人?あんた自分が人間だと思ってるの?鏡をよく見たら?そのひどい顔」

(白)「人間なんか類人猿と一緒にするなよ下等が」

「あれ、あれ?怒らないんじゃなかったの?図星すぎた???」

(白)「やはり。バカだな類人猿は。怒りという感情は()()無いのだよ。私たちにはね」

「まだ、、?」

(白)「まあ。君たちには感謝しないと。()()に成長する機会を与えてくれたんだから」


そう言いながら、私の背後に一瞬で立った。背筋がぞくりと震える。前回と同じ感覚だ。だが、敵意はまだ感じない。手足の拘束を解いてくれた。


「ありがと」

(白)「・・・!」フフ

「何がおかしい」

(白)「いや、敵にありがとうなんて、、、可笑しくて」

「何かしてもらったら感謝をするのが類人猿だよ」

(白)「私が拘束したのに感謝されるなんて、、やっぱりバカだよ」


そっか、そうだよな。コイツが拘束したんだから別に感謝する必要はないのか。でも、なんだろう。コイツからはやっぱり悪意や殺意なんか感じられないんだよな、、、役割っていうか、仕事を淡々とこなしている役人みたい、、、な感じだ。


「ねぇ。あんたらは何体いるの?」

(白)「・・・」

「ねぇ」

(白)「・・・」

「おい!」

(白)「・・・」


急に黙りやがって、、、でもなんか変だな。話してたやつがそのままどこか抜け落ちたって感じだ。もうさっき会話してたやつはコイツの中にはいないような気がする。


煉瓦造りの道を進ように後ろから白頭がついてくる。一本道だから、後ろを塞がれると進むしかない。仕方なく前に歩き始める。するとなぜか透視したような感覚になり、反対方向と左側から少女とペタが歩いてくるのが見えた。なんだこれ、、、?


ペタの機能にこんな透視能力はなかった。。。



もしかして、、、コイツの視界か、、??



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本日は三話投稿してます!!

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