青の渓谷-下層の洞窟③ ピンチと卵
ヘビが守っている巣に入り込んだペタとノモ。早速宇宙船の破片を取り込もうとするが、破片を円状に囲うように置かれてある卵から破片にあるペタの一部を吸われていた。。。
(ワン/ニー/スリー/ファイ)「はぁ〜〜!?」
(スリー)「何やってんだアイツ!??」
(ファイ)「何かトラブルがあったのだろう、、、、」
(ワン)「スリー!!私は治療はできるけど、体力の回復までは出来ないからね??」
(スリー)「わぁ"〜〜ってる!!」
「くそ、、面白くなってきたなぁ"〜!!!!」
ーーーー 一方ノモたちは ーーーー
「どうしよう、、このままだとペタが取り込み終わるまでにスリーがやられてしまう、、、!!!」
「卵をなんとか破壊しないと、、、、」
私があたふたしながら、近くの卵をその辺の石で何度も力一杯叩きつけたり、投げつけたりしていた。まずい、、まずい、、、!!!!
アイツに借りを作ってしまったら絶対、、バカにしてくるに決まってる!!!!
ペタから呆れたような機械音がした。
ペタが取り込みながら、蝙蝠に変身した。そして尻尾の部分から1発分のプラズマキャノンを2発に分けて、その1発を装填した小銃型のプラズマキャノンを作り出し、ガチャ。っという鈍い金属音を立てて渡してきた。
「でも、、これを使ったら大きい方のヘビが倒せないんじゃ、、?」
ペタが宇宙制服の表示に短文を送ってきた。
[サンブンノイチヲイッシュン。スグニウテ]
???
どういうことだろう、、プラズマキャノンのことかな、、?でももうチャージされている状態で渡してきたし・・・
すると、ペタが急に3分の1分裂し、宇宙制服に入り込んだ。
なるほど、、そういうことか、、、!!!!
私は宇宙制服の機能をマニュアルで操作し、小銃型プラズマキャノンを強化した。チャンスは一回。なるべく一発で多くの卵を壊す必要がある。
私は直感でここだ!!!
小銃型プラズマキャノンから鈍い重低音を響かせながら卵がより多く破壊できる方向へと放った。
宇宙船の破片を囲うように置かれている卵に、私は1秒も満たないレーザーのように孤を描くプラズマキャノンを少し振り回して、なるべく多くの卵に当てようとした。が、反動が大きすぎた。ほんの数個に当たっただけで、ほとんどはドーム状になっている天井にムダ撃ちし、雷のようなジグザグした跡をつけただけで終わってしまった。
「嘘、、、」
ミスった。3分の2にとなってしまったペタは拮抗していた状態からどんどん取り込まれていっている。今さら、宇宙制服に入っているぺたを戻しても無惨に取り込まれるだけだろう。
私は絶望した。ペタがいなくなる。また1から集め直さないといけない。いや、、、もしかしたらペタの一部が入っている破片はペタのデータを持った原型が無いとペタとして活動ができないかもしれない、、、
失敗したという現実を受け入れられないまま、最悪の事態ばかりが頭を巡る。私は呆然とその場に座り込んでしまっていた。
ーーノモが放つ瞬間を見ていた少女ーー
(ファイ)「スリー今の光、見えたか!!!?」
(スリー)「ああ!!みたみた!あれ、、プラズマキャノンだろ!?あのバカなんでっ打ってんだよっ!!!」
(ワン)「さっきファイがいってたトラブルってやつに使ったんじゃない??」
(ニー)「なのだ」
(スリー)「なら、、、こいつぁわ、もう倒せないってことじゃねーか、、、」
戦いながらノモの放ったプラズマキャノンの様子をみていた少女は作戦失敗を確信し、目の前の敵を倒せなくなったのだと悟った。また、疲弊し切ったその身体ではもう、、、、
緑色の光がドーム状の巣の中から放たれた次の瞬間、、、巣の天井部分に亀裂が入り始め、大きく穴が開いた。崩壊していく巣の様子にヘビと少女の視線は釘付けになる。大きく崩壊し、そのあとは砂のように細かくなった巣の一部がサラサラと落ちていった。
バキバキバキ!!!ガラガラガラガラ!!!ドーン!!ドーン!!ドーン!!ドーン!!ドーン!!ドーン!!サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー......... ...
。。。。
ーー巣の中ではーー
呆然としていた私は、ピシッピシッ!という音がし出したと思ったら突如崩壊し始めた。私は自分だけ巣から慌てて逃げ出した。ペタはまだ巣の中だ。
(ファイ)「ノモ!!!大丈夫か!!!!」
(スリー)「テメェーーー!!!何やってぇんだ!!!!」
ファイの心配する声が聞こえる。スリーの罵倒も聞こえる。今回ばかりは何も言い返せない。少女は必死に残りの取り巻き一匹と戦いながら私に何度も交代交代で心配する声と罵倒する声が洞窟に響き渡る。取り巻きは全て倒し終わり、残りは本命1匹のみになっていた。
取り巻きを倒した少女はこちらに駆け寄ってきてくれた。治療をワンにしてもらい、事情を話せと強要するスリー。
巣を破壊された怒りと、標的が大人しくなった隙を逃すはずもなく、少女はスパイキークリスタルパイソンに思いっきり尻尾で弾き飛ばされた。
グッ!!!ハッ
弾き飛ばされた先には鋭い鉱石群が生えており突き刺されば即死だろう。スリーはなんとか飛ばされながらも体勢を変え、天井で受け身を取る。しかし、左肩には小さい(貫通する程度のサイズ)鉱石が突き刺さってしまった。
ギャ、、、ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!!!!!
少女は左肩に鉱石が刺さったまま、受け身を取れずそのまま地面へ落ちていった。。。
保存と評価お願いします!!モチベーションの助けになります!!!!




