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宇宙冒険家ノモ  作者: 坂山海
早熟で未熟者
13/101

体験入隊初日- 探索エリア [Nr.OB/MONO/アルビノ星]


ーー探索先ーーNr.OB/MONO/アルビノ星ーー着陸ーー





「おぅえ"え"〜〜〜」

(ダニエル)「やっぱり吐いたか」

(リナ)「まあ、船内じゃないだけマシね」

「ずびばぜん・・・うぅ"、え"ぇぇ"え"~」

(ダニエル)「先、見てくるわ」

(リーダー)「頼んだ〜!!」



リーダーは私の背中を摩りながら、メンバーへテキパキと指示を出していた。



(リーダー)「ま、まあ、さっきも言ったけど、船酔いはすぐ慣れるって!!『ゲロを吐いた新人は良い探索家に成る』ってことわざあるし?」

(リナ)「聞いたことないですけど・・」

「・・・」

(リナ)「水いる?」

「あ、ありがとうございます」

(リナ)「気分良くなったら、探索の準備するから」

「はい・・・」



探索できるか、怪しくなってきたな。



お"ぉえ"ぇ"〜〜〜〜




気づくと少し眠っていた。

目眩も落ち着いたみたい。吐き気も無い。どうやら胃の中のもの全部出し切ったらしい。

目を開けると、リーダーの絶壁が見え、うつらうつらと船を漕いでいた。

後頭部に感じる柔らかさは、一級品だけど、視界が通り過ぎるのもちょっとなー。



リーダーが目を覚まし、水をくれた。


どこか懐かしむような目で水を飲む私を見ていたので、何か?と、目線で聞いてみたが、首を横に振り微笑んでいた。



(リーダー)「声をかけようか迷ったんだけど、初日だし。探索は明日からってことになったから!」

「私、寝ちゃってたみたいですね。すみません」

(リーダー)「良いよいいよ。初日のスケジュールとしてはハードすぎたかも」

(リーダー)「明日、がんばろ?」

「はい!」

(ダニエル)「お、チビ起きてんじゃん」

「ち、チビ・・?」

(リーダー)「それ、あたしにいってる?」

(ダニエル)「い、いや、いや!!違いますよ!!リーダー!!?」

(リーダー)「私のこと陰でチビって呼んでんでしょ!?」

(ダニエル)「そんな失礼なことしません・・・よ〜!!」

(リーダー)「なんだその間は!?」

(ダニエル)「お、俺、飯持ってきますね〜!!!?」

(リーダー)「ッチ!逃げたな。後でキイスボコして聞き出す!!!!」



(か、可哀想)



(リーダー)「よし!バカが飯持ってくるから、それ食って明日の探索ルートについて会議するぞ〜!ノモ!」

「は、はい!」

(リーダー)「違うよ!ノモ!返事はスペーサー!!だ!」

「す、スペーサー・・・?」

(リーダー)「そう!宇宙探索家のリーダー研修ではみんなこの返事をしないといけないんだよ!」

(リーダー)「ノモも将来、探索家チームを作る時、やらなきゃいけないんだから」

「え。」

(リーダー)「今のうちにやっとった方がいいよ!」

「は、はい!いや、す、スペーサー!!!」

(は、恥ずかしい!!!)


(リーダー)「よしよし!」(可愛い!!!)

(リナ)「それ。リーダーもやってるのってリーダー研修の時だけですよね?」

「え・・・?」

「そうなんですか??」

(リーダー)「シー!!!!」

(リーダー)「いや、うん、まあ、その、恥ずいし・・・?」

「えぇええぇぇ〜〜〜」

「やっぱり恥ずかしいんじゃ無いですか!!!!!!?????」

(リーダー)「で、でも!!公式ではしないといけないんだよ!!?」

(リナ)「まあ、確かに頭が硬い銀河警察はやってますよね」

(リナ)「巡回の時、笑うの我慢するのが大変」

(リーダー)「そ、そうだけど。あんま言えないからそういうこと。立場上・・・」



ダニエルさんがご飯を持って、戻ってきた。



(ダニエル)「お〜い。飯〜」

(キイス)「飲み物入ります〜?」

(リーダー)「おい!キイス!ちょっとこっちこい!!」

(キイス)「えっ!?なんですかちょっと!!」

(リーダー)「良いから!!!!」

(キイス)「ちょ!苦し!」

(ダニエル)「キイス。俺の代わりに・・・すまん」

(リナ)「なんでリーダー、ダニエルを直接責めないんだ?」

(ダニエル)「そりゃ。体格差があるからじゃね?」

(リナ)「制服の機能でぶっ飛ばせるじゃん」

(ダニエル)「確かに」

(ダニエル)「って、いやいや、怖いこと言うなよ・・・」

(ダニエル)「リーダー、背低いこと気にしてるからいじんなよ?ノモ?」

「説得力無いっす・・・」

(モーラ)「確かにな」

(ダニエル)「うおおぉ!!?」

(ダニエル)「ぬ〜っと背後に現れんなよ!!?モーラ!!?」

(モーラ)「リーダー。めっちゃキイス問い詰めてました」

(リナ)「なんて?」

(モーラ)「あいつ私のことマジで陰でチビって言ってんのか?おい?言わないとお前も同罪だかんな?わかってんな?思い当たることがあるなら今のうち言っとけよ?身長は選べないけど、言葉は選べるよね?今月ちょっとポイント増やしたるから?な?言え」

(モーラ)「って」

(リナ)「あんたそんな声出たんだ」

(モーラ)「ええ。まぁ。胸ぐら掴みながら言ってたな」

(ダニエル)「キイスはどーなってた?」

(モーラ)「半泣きでしたよ。ぐふふ」

(ダニエル)「お前、笑い方キモいんだよ・・」

(モーラ)「あなたはいつも汗臭いですよ」

(ダニエル)「まじ」

(モーラ)「はい」

(ダニエル)「ちょ、嗅いでみて」

(モーラ)「嫌です。臭いので」

(モーラ)「ただでさえ部屋一緒なのに」

(ダニエル)「リナ!」

(リナ)「来るな」

(ダニエル)「ノモ!」

「え・・いや・・です」

(ダニエル)「こりゃあイジメか!?イジメられた!!!リーダー!!!?ガキどもにイジメられてるんですけど!!!!俺ぇ!!」

(モーラ)「一番子供みたいな事。言わないでください」

(リナ)「33が」

「33!??40代かと思ってました・・・」

(ダニエル)「え・・・」

(リナ)「ブフっ!!!」

(モーラ)「ぐふふ!!!!!」

(ダニエル)「ノ〜モ〜!!!!!!!!」

「あ、わぁ〜〜!!!!!!!すみません!!!!脇広げながらこっち来ないでください!!!!!」

(ダニエル)「ウルセェ!!!俺の脇に顔面挟んで窒息死させたる!!!!」

「いやだ!!!!!!」

(リナ)「ノモ〜。逃げろ〜。私、宇宙船戻る」

(モーラ)「私は、薪拾ってきます」

「え!!ちょ!!待って!!!」



二人はその場からすぐさま逃げ去っていった。



私はダニエルさんにひたすら追いかけられ、リーダーたちがいる方へ逃げた。

リーダーは追いかけられている私を見て、すぐに軽々と飛び上がり、ダニエルさんの顔目掛けて飛び蹴りをしたのだった。




続く。。。

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