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宇宙冒険家ノモ  作者: 坂山海
早熟で未熟者
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制服のつかいかた

自己紹介が終わり、次の説明に入る。



「制服について簡単な説明をする!モーラよろしく!」

「え、あ、はい」

「首と腕、脚のラインに入っている色は銀河警察が役職を一目で判断するためと、探索家の階級やそれぞれ役職限定の権限が決められている」


「黄緑は見習い。黄は物流/取引。青は調査/分析、ちなみに調査・分析は探索家は青で国家役員は水色。仕事内容も、国家役員の方が調査/解析/派遣/発明とできることが増える」

「リナさんはどちらの色も入ってますが、なぜですか?」

「私は国家役員を辞めてこっちにきたから。できることは減るんだけど、一応色は残さないといけないから」

「へ、へぇ〜」


「橙は教育/研究。銀は法律/金融/会計/監視(ポリス)だ。銀は探索家たちの警察役も担ってるから、国から命令された人が配属先のチームの人数に応じて配置される。キイスは現職の国家公務員。そしてリーダーを示す赤。赤は指揮/責任/判断といったところかな。赤制服の探索家は3年に一度、国が行うリーダー研修に参加しなければ探索家の免許が剥奪される」

「そーなんだよ〜。これがめんどくてさ〜」

「大体・・・わかりました・・・」




正直、情報量が多すぎて、あんまり覚えてない。



制服の色が違うのと、仕事の役割が違うことくらいかな・・・。




「まあ、どちみち、見習いは全部の仕事を経験してもらうんだけどね〜」

「うっ、そうなんですね」

「そんな身構えんでも大丈夫大丈夫!ちゃんと教えてくれるから〜」

「はい!お願いします!」


突然、支給されたチーム用の端末から大きな通知音が鳴り響いた。

端末に送信されてきた内容が強制的にテーブル中央で開かれる。



(そろそろ目的地に到着致します。ベルトを締め、お掴まりください)



「到着・・?」

「そういえばどこへ向かってるんですか?」

「ノモが研修する星だよー」

「しっかり捕まってね!」

「うっ」

「吐くなよ」

「吐くなよ」

「吐くなよ」

「吐くなよ」

「吐くなよ」



座っていた椅子から固定ベルトが出てきて、慌てて締めた。



「そろそろ着陸体制に入る!!みんな準備は良い!!??」

「お〜」

「やる気無!!?」

「ノモは机に掴まっておけ」

「はいっ!」

「あああ〜〜〜〜〜〜〜いぃ〜〜〜〜〜〜ゃやゃ〜〜〜」



急速に下降し出した宇宙船は無重力空間になる。椅子のベルトを締めておかなければ、あちこち身体をぶつけていただろう。


しかし、心臓がフワッと浮かぶこの感覚はまだ全然慣れない。



着陸が終わるまでの数十秒。吐き気との戦いが続いた。





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