表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/103

番外編3 【レイラと俺と酒の肴の昔話】




「ニア様、どうぞ」


「ありがとう、レイラもどうぞ」


 就寝前。

 レイラの誕生日以来、一緒にお酒を呑む事が増えた俺たち。


「なんだか、私たち大人になりましたよね」


 ニコニコとレイラ。


「そうだな。こっちに来た時はまだ俺は19歳だったし、レイラはまだ高校生だったのかな?」


「そうですよ、私ピチピチでした」


 ニコニコと赤い顔のレイラ。


「‥‥‥ピチピチって」


 レイラはお酒が入ると上機嫌になる。


「はじめは自分が死んだ事実が凄いショックで‥‥‥かなり皆さんに迷惑かけちゃってましたよね」


「まあ、普通そうなるよ」


「ニア様はたくましく生きておられました」


「俺はちょっと変だから」


 我ながら妙なフォロー。


「あの出会いがあったから、私は‥‥‥」


 トロンとした目で俺を見るレイラ。

 これはかなり酔ってるな‥‥‥。


「レイラってさ、あっちの世界ではどんなだったの?」


 今まで一度も聞いたことがなかった。

 なんとなく未練がありそうなレイラには特に聞けずにいた。


「物凄く今更な感じですが、それ聞くんですね。でも、聞いてきたって事は、やっぱりニア様は私を知らなかったという再確認ができましたよ」


 ニヤニヤ顔の真っ赤っかレイラ。


「‥‥‥と、言いますと?」


 記憶にないがあっちで会った事があるのかな?

 

「ニア様、NGR14って聞いた事あります?」

 

「‥‥‥あ、知ってる! あっちの世界のアイドルグループだったっけ?」


 確か、敏腕プロデューサーの元に集められた女の子達で結成した、国民的アイドルグループだ。

 社会現象を巻き起こし、物凄い人気だった記憶がある。


「一応知ってたんですね」


「知ってるよ、なんかニュースでめっちゃ見た。あっちの話ってなんか凄く懐かしいな」


「確かにそうですね」


 ニコニコとレイラ。

 やっぱり楽しそう。

 そして可愛い。


「で、そのアイドルがどうしたの?」


「‥‥‥えっと、私そのグループのセンターだったんですけど‥‥‥」


「‥‥‥センターって真ん中で歌う人?」


「はい」


「凄っ!!」


 レイラ凄え!


「結構有名になってる自信があったんで、初めはニア様も気付いてるものだと思ってたんですけどね‥‥‥」


「なんかすいません‥‥‥」


「ニア様が謝る事じゃないですよ」


 相変わらずニコニコ顔のレイラ。

 レベルを上げる前から顔が可愛いと思っていたが、なるほどアイドルだったのか。

 魅力のノビが高いのも納得。


「‥‥‥そりゃ、こんな世界に飛ばされたらショックだよな」


「あ、気にしないでくださいね。私は向こうの世界の頃なんかより、今とっても幸せなんですから」


 ニコニコレイラは俺の側に椅子を移動して、横に来ると俺の腕をサワサワと触ってきた。

 やはり酔ってるな‥‥‥。


「ニア様は?」


「ん?」


「ニア様は、あっちの世界ではどのような方だったんですか?」


「ああ、俺も実は超絶な有名人だったんだぞ!」


「え? そうなんですか?!」


「フッフッフッ、今の反応でレイラが俺を知らなかった事の再確認になった」


「‥‥‥真似されちゃいましたね」


「何を隠そう、俺は弱小高校で甲子園を目指した高校球児で、最後の夏の大会地区予選の決勝で敗退し、子供の頃からの夢だったアイテム『甲子園の土』に手が届かなかった、哀れなエースピッチャーの本田智ほんださとし様だったのだ!」


「すいません、知りませんでした!」


 真剣な顔で頭を下げるレイラ。


「‥‥‥いや、今のはギャグだから。予選で負けたピッチャーなんて誰も知らないから」


 でも、ちょっとだけ新聞に載った。


「だからニア様は、投げる事にこだわってたんですね!」


「‥‥‥別にそういうわけでもないんだけど」


 ただ剣を買うお金がもったいないと思っただけです。


「ニア様のコントロールが、物凄く良い理由がわかりました!」


「まあ、それは自信ありです!」




「今まで話さなかったし、聞かなかったですけど、お互いに昔の事がわかって良かったですね」


「そうだね」


「ニア様‥‥‥私、少し眠くなってきちゃいました」


「ああ、ごめん。長話に付き合わせちゃったね。お開きにしようか」


「‥‥‥あの、一つご相談が」


「‥‥‥なんでしょう?」


「その‥‥‥一緒に寝てもいいですか?」


 積極的な真っ赤っか酔っ払いニコニコレイラ。

 上手い、なんてナチュラルな流れなんだ!

 そして可愛い!


 俺はどうするかって?


 断る理由は‥‥‥ない。

 そう、全くない。

 むしろ‥‥‥うん、そうだな。

 そういう事だ。



「うん。寝ようか」


「はい!」




 俺とレイラの壮絶な夜が今始まる!







話がダラダラと長くなりそうだったので、本編で書いてなかった二人の過去の話でした(笑)



投げる男はこれにて終わりにしようと思います。

番外編まで読んで頂き本当にありがとうございましたm(__)m




ち・な・み・に!

頑張って新作書いてます( ̄▽ ̄)


そう宣伝だ!!

↓コレコレ!


【精霊の代弁者〜力(物理)こそ全ての国で頭を使って生き抜こうとしてたら、世界でただ一人の魔法使いになってた話】


https://ncode.syosetu.com/n1937hq/


よろしければこちらも読んでもらえると嬉しいですm(._.)m



本当にここまでありがとうございました!

それではまたどこかでお会いしましょう!

・:*+.\(( °ω° ))/.:+

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ