人物紹介(ネタバレあるよ!)
これで前半のキャラが全員出たのでキャラ紹介します!
シス(アリーシャ・シアルフィ) 12歳
シアルフィ公爵の娘として転生した『来訪者』。前世では他者に必要とされず、疎まれて生きてきたためか、他者の役に立ちたいという思いが強い典型的な利他主義。
自分の評価が異常に低く他者の全てを全肯定してしまうので騙されやすい。しかし、芯は強く、譲れないことはむしろ巧みな話術で相手を言いくるめる。
生まれつき、犬のような鋭い嗅覚と殺意と敵意に対して反応する驚異の反射能力を持つ。
好意を全面に出すタイプだが、恋は知らない。
能力 :『ちーと』
シスが好意を抱く全ての人間に願いが叶うだけの幸運を授ける。
願いを叶えた分だけの不幸がシスに襲いかかるが、叶える相手がシスの幸せを願っていると相殺される。あまりに願い事が大きいと相殺されない場合も。
惚れ薬や洗脳魔法はシスに効果がなく、第三者がシスの好意を操ることは基本不可能となっている。
キル(別名死神) 13歳
シアルフィ家に仕える諜報部隊の一員。非常に優秀でどこへ潜入させても絶対に死なずに任務達成して帰ってくることからいつしか『死神』と呼ばれる。
正体はミッドガルド帝国王子、ベータ王子と双子の兄弟。シスとは親戚にあたる。
シスの兄であるエリオットだと偽ったことで、シスと兄妹となる。
根っからの妹至上主義で自分を救ってくれたシスを全肯定する。妹を幸せにすることこそ自分の存在価値で存在理由だと思い込んでいるため、結婚したがる究極のシスコン。そしてシスが知る限り究極のイケメンでもある。おそらくシスも極度のブラコン。
聖女・ユリシア 14歳
齢10歳にして聖ヴァルハラ教国の当主である聖女の座についた。まさに女神に選ばれた少女。
常に穏やかに微笑む慈愛溢れる姿と神聖魔法を極める強大な力に人々は畏怖し崇拝する。
性格は聖女に相応しく優しくておしとやか。しかし、犯罪者や無礼者には厳しく、キルのような人間には冷徹な面も見せる。基本的には世話焼きな優しいお姉さんだ。
シスやキルの名付け親である関係で仲良くなる。
強大な能力を持ってしまった可愛い『妹』が健やかに成長してくれるかが今一番の心配事である。
ガンマ・ガストロー 12歳
オーガの国ガストローの末弟王子。赤ん坊の頃に狼の頭を片手で握りつぶしたことがあるらしく、将来有望とされている。
身体も9歳で人間の成人男性ほどに成長しており、強さだけで言えば誰も勝てるものがいなかった。しかし、まだ子ども故の思考の甘さで奴隷商人に捕まり、見世物にされていた。
同じように捕まったシスに助けられ、ガンマのねぐらで一緒に過ごす内に惚れてしまう。
今はシスにふさわしい男になるために祖国へと帰り、武術と人間の文化を学んでいる。
アルファ・ムスペル 12歳
ミッドガルド帝国の北東部を占めるムスペル伯爵子息。平民から伯爵へと異例の出世を果たした父親を尊敬しており、父親の力になりたいと公爵令嬢(本人は否定している)のシスの婚約者になろうと画策する。
母親にかけられていた呪いを解く手伝いをしている内にシスと仲良くなっていく。
ムスペル領一帯に人工的に雨を降らせられるほどのマナコントロールを持つ父親同様、アルファも全ての魔法を扱えるほどの才能を持つが、まだまだ父親には及ばないらしい。
シスのことは第二の妹のように世話を焼いているが、恋かどうかはまだわからない。
エスリン・ムスペル 10歳
アルファの妹。幼いながら母の研究の手伝いをしたり、孤児院などを見回って支援物資を配ったりしている。
元平民の娘ではあるものの、伯爵が大金はたいて貴族のマナーやルールを叩きこんでいるため、そこらの貴族よりはマナーは完璧である。
兄のアルファくんを敬愛しており、自分と真逆なシスに嫌悪感を覚えて対立する。
サーシャが治ったことをきっかけに和解。逆に『お義姉さま』と慕うほどになった。
シアルフィ公爵
シスの父親。『来訪者』であるシスを疎んでいるが、利用したいと思っている。キルの雇い主で実は叔父。
シアルフィ公爵夫人
シスの母親。シスが両親に似なかったため、親戚や使用人から陰口を叩かれていた。シスを憎んでいる。
エリオット・シアルフィ
シスの兄。幼少期は病弱のため、別荘で療養していた。そのためシスに会ったのは数回しかなく母親の影響で嫌っている。
アリーシャ・シアルフィ
シスの妹。養子。公爵夫人に瓜二つな美少女。公爵夫人の赤子入れ替え説を信じこんでおり、シスを憎んでいる。『世界を越えても君といたい』に登場する悪役令嬢にそっくりな見た目をしている。
モニカ(名前は本編未登場)
ガンマの姉。ガンマが捕まってから、奴隷商人に雇われて護衛をしていた。ガンマが逃げ出すまで囚われていることは知らなかった。シスの怪力でKO。服役中。
ムスペル伯爵
アルファとエスリンの父親。ミッドガルド帝国史上初めての平民から伯爵へと成り上がった男。人工的に雨を降らせたり、荒野に緑を蘇らせたりする稀代の天才。アルファとシスを結婚させたい。
ムスペル伯爵夫人
アルファとエスリンの母親。『来訪者』。前世では農産物の研究を行っていたらしく、『思い浮かんだ作物の種を作り出せる』能力持ち。見た目は清楚な大和撫子だが、中身はこってこての肝っ玉母ちゃん。
ギルバート
ムスペル伯爵の執事長を勤める神出鬼没の老執事。ギルと呼ばれる。口調は丁寧だが、シスと組んでアルファをからかうことも多い。大抵は有能だが、何故かヴァルハラ関係になるとポンコツに。
ぐちゃぐちゃの多い本編ですが、これを軸に話を展開しています。本当です。




