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 第二部 魔国統一編 ルール

 この作品はノベルピアさんの第1回コンテストに応募中で、規約により、あと3話で一時休載する事になると思います。多くの方に読んでいただき、心苦しいのですが、よろしくお願いします。


「ブラックブラックジャックは簡単に言うと、自分と相手の手札を逆にしたブラックジャックかしら。自分の手札が勝ったら相手の価値、相手の手札が勝ったら自分の勝ちになるかしら」


 ここで軽くルシアンにゲームの説明をする。休憩用のテーブルについてカードを見せながら話す。21を超えないように手持ちのカードの点数の合計を21に近づけ、数が大きい方が勝ち。手の中のカードの点数は、カード2~10ではその数字通りの値であり、また、絵札であるKキングQクイーンJジャックは10と数える。Aエースは、1と11のどちらか、都合のよい方で数えることができる。そして、Aと10でブラックジャック普通の21より強い。21を数字がこえたらバストで負け。

 そして、ここからロザリーがブラックブラックジャックの説明をする。今回は親は無しで僕がカードを配って、2人に1枚表1枚裏の2枚配る。2人とも裏返したカードを見て、相手に更にカードを取るべきかアドバイスする。そして数を競い合い勝ち負けを決める。今回は3回先に勝った方の勝ち。ロザリーが賭けるのは全ての勝った金額。ルシアンは負けたらそれと同額払う。


「自分の手札が見れないから目の前が真っ暗って意味でブラック。そして、嘘が上手な心が黒い者が勝つからその意味でもブラック。だからブラックブラックジャックかしら」


 ロザリーは目に怪しい光を湛えて微笑む。


「そうか、それならこの勝負、お前がかなり有利だな。お前の心はドブ川のように真っ黒だからな」


 またまたルシアンが挑発する。口じゃ負けるのに。


「あーら、ほめ言葉として受け取っとくかしら。あたしは心は真っ黒かもしれないけど、体はどこも綺麗なピンク色かしら。お前みたいにどこそこドス黒く染まってないかしら」


「お前、言うに事かいて。私の体のどこが黒いんだ? 目ー見開いて見て見やがれ!」


 ルシアンの手がビキニアーマーのブラジャーにかかる。目がまじだ。まじで脱ぐ気なのか?


「「おおおおーっ!」」


 野次馬からどよめきが起きる。


「まてまてまてまて、ノリで脱ごうとするな」


 僕は必死でそれを止める。大丈夫かコイツ? お姫様ちゃうのか?


「はっ、私はいったい? もしかしてロザリー、お前、魔眼をつかいやがったな!」


「魔眼じゃないわ。『欲望の眼(ラスティ・アイズ)』。レジスト出来ない方が悪いのかしら。別に何もしてないかしら。ロザリーの目を見ると頭が弱い生き物は欲望を我慢出来なくなるのかしら」

 

 なんか、ロザリー、何気にぼくの知らない特技を幾つも持ってるな。一度しっかり確認しないとな。


「危険な奴だな。常に気を張っとかないとな。て言うか、お前、水の上で弱体化してるんじゃないのか? それって、全部嘘だったのか?」


 ルシアンがロザリーをジロリと見る。怪訝そうだな。


「何言ってるのかしら、ロザリーは弱体化してるわよ。そうじゃなかったら、お前は今ごろここで裸踊りしてるのかしら」


 あぶねー、そうなったら、間違いなく僕も一緒に踊ってる事だろう。やっぱコイツにはキノコの菌糸を打ち込んで暴走しないようコントロールしないとな。


「遊んでないで、早く勝負するかしら」


「お前が脱線させるんだろ。ったく」


 ようやく2人は席につく。


 まあ、それにしても面白い戦いになりそうだな。どっちが勝っても負けても僕の腹は痛まないし、もうロザリーに結構お金貰ったしな。


 そして、緑のマットを敷いたテーブルの上で勝負を始める事にする。


「なあ、ロザリー、何でカジノのマットって緑なんだ?」


「お前様、いい目の付け所ね。グリーンって色は心を落ち着かせリラックスさせる効果があると言われてるわ。それと色んな信号では緑は進むの意味。安心して進むというイメージもあるかしら。あと、銀行とかでも緑を好んで使うでしょ。緑は富と栄達の色でもあるのかしら。だからカジノではお客さんにリラックスしながら安心してお金を使ってもらいたいから緑を使ってるのよ」


 へぇ、そうなのか。やっぱ物知りだな。さすがロリババァ、いやロリおばさんだな。


「じゃそろそろ始めるか」


 僕は未使用のカードを開封してそこからジョーカーを抜く。カードは紙っぽい謎素材で技術力の高さをうかがわせる。魔界って戦いばかりのイメージだけど、変な所でクオリティ高いよな。


「さあさあこれから今日の大一番が始まるよ。なんと掛け金は大金貨約1300枚。セクシーな姉ちゃんと、可愛らしいお嬢ちゃんの戦いだ。外馬に乗る奴は居ねーか。一口1ゴールドだ」


 威勢がいいカジノのディーラーが勝負の掛け札を売っている。したたかなものだ。集めた金から寺銭を取って分配するんだろう。それこそが負けない博打だよな。見るからに明らかにロザリーに賭けてる者が多い。僕もロザリーに賭けたい所だけど、ディーラーやるからには不正を疑われるので諦める。


 不正がないように、カードを裏返してテーブルの上に全部置いてかき混ぜる。僕のカードシャッフルだとなんか偏りそうだからな。そして、カードをきれいに積み重ねる。



 このお話は他サイトノベルピアさんで先行配信しております。下にリンクを張ってますので、ぜひお越し下さい。


https://novelpia.jp/novel/2658



挿絵(By みてみん)


 この表紙絵が目印ですっ!


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

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