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 第二部 魔国統一編 訓練

 なんと、『転スラ』十周年企画で、『転スラ』番外編がなろうにアップされてます。しかもコラボネタがサザンアイズ!


『アシュー・フェニックスの名に置いて命ず。出でよ獣茸』


 当然、私も影響受けてます。最高の中二セリフ!


 うぃーい! かっこええわー!


「じゃ、まずは、ロザリーからよろしく」


 僕らは今、傭兵たちの訓練場にいる。訓練場と言っても船の中、大きめの部屋と言った所で、壁には各種の練習用の武器がかけてある。ここは簡単な結界がはってあるそうで、軽い魔法も大丈夫だそうだけど、炎の魔法は厳禁だ。まあ、当然だよな。木造の船だから。


「ロザリーは今はか弱い乙女だから、口で説明する事しか出来ないかしら。それで、お前様は何のスキルをロザリーから引き継いだのかしら?」


「影渡りだ」


「うわ、それは大当たりね。なんか悔しいかしら。ロザリーはマイナーな影魔法を極めるのに、とてつもない時間かけて苦労したのに」


「そうなのか? そう言えば影魔法って聞いた事無いな」


「影魔法は、時空魔法の一種で、使う者か少ないの。まずは適正がある者が少ないし、初歩の魔法は苦労して覚える割には役に立たないものが多いのかしら」


「あたしも、影魔法って初めて聞くわ。と言う事は、かなり役立たない魔法なんじゃないのかしら?」


 ルシアンが予定調和でロザリーを煽る。


「お前の炎系よりもハマれば強力かしら。アンタ、一度ロザリーに負けたでしょ?」


「えー、何言ってるのかなぁ? あたし、あの時まだ角に魔力隠してたし、あのあとアンタを焼き尽くしてやる予定だったのよ」


「へー、そうなのね。ロザリーは灰になったくらいじゃ死にませーん」


「じゃ、ここで試してみる。さすがに骨まで燃やして海に撒いたらアンタも復活出来ないでしょ?」


「残念でしたー。それ前に魔大陸に行った時にやられてまーす」


 まじか、ロザリー凄すぎるだろ。そこまでやられても復活するのか? どういう体してんだよ。


「まてまて、ここで炎は厳禁だ。そんな事より、ロザリー、影渡りについて教えてくれ」


「まずは、魔力で影を動かせるようにならないと無理かしら」


「どうやるんだ?」


「影に意識を集中してグーッとやるのよ」


 なんだそりゃ。説明になってないぞ。


「ぐーっ!」


 僕は床の自分の影法師を見つめて「ぐーっ」とやってみる。当然影は動かない。


「全然駄目駄目かしら。とにかく、暇な時に練習するのかしら。けど、スキルを持ってるって事は少しは影に入れるかもね。ちょっと影に何か突っ込んでみて。そうね、ルシアンの影から出る事を意識して」


 なんだよ。その影を意識するって。訳が分からない。影に突っ込むって、何を入れてみようか? とりあえず。


「キャアアアアーッ!」


 ルシアンが悲鳴を上げる。五月蠅い奴だな。

 僕は今、ルシアンを下から見上げている。うわ、これはエッロ。お股と、その上でぷるぷる揺れている大っきな2つの塊。とりあえず、影に顔を突っ込んでルシアンの影から出ようと思ったら、顔半分だけ入れる事が出来た。さすが僕。けど、これ以上は進まない。


「うげっ!」


 痛っ! ルシアン僕を踏みつけやがった。しかも鼻直撃。ルシアンに見とれていたので避けられなかった。


「いってー、何しやがる!」


「お前は変態か! 下から覗き込むな。恥ずかしいだろ」


「なら、恥ずかしい格好するなよ」


「しょうが無いだろ。私の炎に耐えられる服はこれしか無いんだから」


 そうなのか、あの服は耐熱効果があるのか。僕も欲しい所だけど、僕がこのビキニアーマーみたいなのを着たらガチ正真正銘のド変態だ。止めとこう。

 そのあとしばらく試してみたが、体の一部分だけ、移動と言うか出す事は出来るみたいだ。何かロザリーが座標がなんたらとか言ってたが、そんなの分かる訳もなく、見える範囲内の影なら使えるようになった。

 ちなみに手足についてるものは通す事が出来たが、物を投げて移動させる事は出来なかった。思いっきり影に向かって手を突っ込み影から手が出た瞬間に投げる事は出来たが、初見殺しの技なので使い所は考えないとな。

 あと、使い途としては、なんかセクハラ的なものしか思いつかないので試さなかった。例えば座ってる人にカンチョーしたりとか。


「じゃ、次はルシアン教えてくれよ。熱耐性はなんとなくわかるし、炎魔神化はここでは何だから船を降りてからで、角人魔法って何なのか教えてくれよ」


「えっ、なにそれ。ロザリーからは影渡りだけなのに、あたしからはそんなにスキル奪ってるの?」


「奪ったんじゃない。貰った。献上されてんだよ」


「しかもあたしの奥の手の炎魔神化を……」


 なんかショック受けてるみたいだけど、知ったこっか。


「とりあえず、教えてくれよ」


「はいはい。角人魔法って言っても普通の魔法の事よ。地水火風の四大属性の魔法よそれに角を使ったチャージやブーストを絡めたものよ」


「はいはい。僕、角無いんですけど」

 

「じゃ、あんま意味無いわね。まあ、魔法は複雑だから、おいおい少しづつ教えてあげるわ」


 なんか、角人魔法は外れスキルっぽいな。けど、キノコで角って生やせないのだろうか? まあ、今度賢者茸に聞いてみよう。

 そして、しばらく刃挽きしてある武器がで、ルシアンとロザリーと軽く手合わせして部屋に戻る事にした。筋肉茸無しだと、二人とも鬼すぎた。


 



 このお話は他サイトノベルピアさんで先行配信しております。下にリンクを張ってますので、ぜひお越し下さい。


https://novelpia.jp/novel/2658



挿絵(By みてみん)


 この表紙絵が目印ですっ!


 読んでいただきありがとうございます。


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