表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

青春

作者: 黒野 空

君が好きだった。

僕が君を好きになったのは何時だったんだろう。


誰にも媚びない君が、

楽しそうにアニメの話をする君が、

僕に話しかけに来てくれる君が、


とても好きだった。



でも告白出来なかった。


断られた時にこの関係が壊れるのが嫌で勇気が出なかった。


そんな時彼女から一通のメールが僕に届いた。



『○○って、好きな人いるの?』



僕は正直に『いる』と答えた。



『誰なの?私の好きな人も教えるから教えてよ。』



『お前』


あの時なんでそんなメールを送ったのかは分からない。


でも伝えたかった。


今は11月、もうすぐ学年が変わってしまう。

次のクラス替えで同じになるか分からない。


そんなことを考えたら比喩ではなく身体が勝手にメールを打った。


『でもこの関係を壊したくないから付き合ってとかは言わない。』


その後に付け足すように僕はこのメールを送った。


『付き合ってあげてもいいけど?』


こんなメールが届いた。

その時は有頂天で周りを見ずに走り回ったら家の中で転んで怪我をした。


『なら付き合って下さい』


『はい』


こんなメールのやり取りで僕らは付き合えた。

とても嬉しかった。


人生初の彼女で大事にしたかった。


僕は彼女が大好きだった。

学校で会えば何時も話していた。

メールでもずっと好きだと言っていた。


でもある所から僕が付き合ってると噂が流れた。

その噂を聞いて僕に何かを言ってくる奴が嫌いだった。


君が好きだったから自分の事は何を言われても耐えれた。

でもそいつは君の事を馬鹿にし始めた。


耐えられなくて拳が勝手に出ていた。


ここから歯車は狂い始めた。



彼女が男と話していると嫉妬し、僕も話に入っていったら何故か、


「今はちよっと来ないで」


と言われた。

意味が理解できなかった。


なんでだろうと思って家に帰ってから彼女がその言葉を言った理由を考えた。

でも分からなかった。

自分にそう言う時もあるよなと言い聞かせた。


それから僕はことある事に嫉妬し、自分でも可笑しくなっているのが理解出来た。


でも自分に普通と言い聞かせた。


そうするとどんどん狂っていった。







ある時彼女の隣にいるのが辛くなった。


意味が分からなかった。

隣にいると自分が彼女を傷つけていると勝手に思い込んだ。


彼女を傷付けた罪悪感で死にたくなった。


だから別れ話を切り出した。




『ごめん、自分でもなんだかよく分からない感情が湧いてきて君と一緒にいるのが辛いんだ。別れよう。』


『見なかった事にしてもいいですか?』


『今まで本当にありがとう。そしてごめん。』



こんなありふれた話を今になって思い出して感傷に浸って、

何がしたいのか。


自分でもよく分からなかった。


でもあの日からずっと後悔してる。


あの日に戻ったら、

今の僕だったら、


なんて例え話をして、

たら、ればの話なんて所詮妄想に過ぎない。



彼女が出来たら嫌いになる事もあるだろう。

辛くなることもあるだろう。

けどすぐに別れ話を切り出すなんてしないで欲しい。


少なくとも僕はこれで後悔をし続けている。


学校も卒業して、別々の道を歩み始めた。


けど、まだ僕は君の笑顔が頭の中から離れない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ