10人中、7人くらい。と、 10人中、ジュウニン。
社会人と呼ばれる、ある青年が大きな書店に入っていく。
トイレがしたく、まず店のトイレに行き、用を足すとトイレを出る。
トイレから出ると販売用の新刊コミックコーナーが目に入り、ザーッと、そこを見ようとするが、
その時、青年は( ゜д゜)ハッ!!となる。
今日は水曜日で、今は夕方前……
この本屋にはビデオとコミックのレンタルコーナーがあり、コミックのレンタル新刊が出るのが水曜日なことを青年は思い出したのだ。
コミックのレンタル新刊は、コミック新刊が発売されて1ヶ月で解禁となる。
そう、決まっている。
何より、早くコミックの新刊を読みたければ、新刊を購入して読む。
その新刊の最新話を読みたければ、その漫画が連載されている雑誌を読むしかない、
ということを把握していた青年は、
一瞬、コミック新刊コーナーを、まず一通り見てからにしようか…という考えが頭を過ったが、そうはせず、早足でレンタルコミックコーナーに向かった。
青年は、そうしたが、
仮に、その水曜日に、レンタル新刊コミックが幾つも出ていたとして、
青年が読みたいと思うコミックが、新刊レンタルとして、そこにある、
それが、まだ借りられずにある、
というような保証は全くなかった。
漫画の中での話だが、ある大きい会社では、
その会社の社長が出勤してビルディングの上階にある社長室に行こう、とエレベーターを使い、乗ろうとすると他の社員は、その同じエレベーターに同席で乗ろうとしないそうだ。
つまり、社長は、出勤時にエレベーターで上がる時は、いつも一人きりなわけだ。
漫画内で、その社長は、強調した。
「私は社員に、そんなことを強調したことは一度もない」と。
つまり、社員は、オノズト、そんなふうな行動をとっている、と言いたいわけだ。




