謎多き男の話 1
俺の名前は恋愛・怒喜・非恐。日本では珍しいミドルネーム持ちだ。
今、俺は女の子4人をかくまっている。
「ねぇ、非恐。いつまで作業してるの?遊ぼうよ」この子は、由川 美喜。ゲーム大好きなのにアウトドア派というよくわからない性格をした子。気が強く、普段だらけているがやるときはやる。
「ちょっと、美喜先輩。非恐さんの作業の邪魔しちゃダメですよ!」この子は新多 奈那。
簡単にいうと優等生。成績、運動能力、統率力、家事全てにおいて優等生。本人は謙虚に私なんかというが、ぶっちゃけ万能すぎて家主なのにめっちゃ楽。
「えぇ、良いじゃん。ねぇ、非恐」「美喜先輩はだらしなさすぎ」また美喜の事を指摘したのは
新多 李。察した人もいるだろうが、奈那の双子の姉。基本的には奈那の方が上なんだが、運動能力に関しては奈那より上。部活には入ってないけど、色んな部活から勧誘されるほど運動能力が高い。ただ、本人はインドア派で、あまり外には出たくないらしい。
「とりあえず、全員」「はい」「五月雨 不知火 師走のような熟字訓があるが百に合でなんと読む?」
まぁ、奈那はわかるだろ。李も奈那ほどでは無くとも頭はいいしな。
「うーん、何だろう」問題はこいつだ。美喜。基本的にだらけている所為で勉学が空っぽすぎる。
「割と初歩なんだが、うーん、花だな」「あ、じゃあゆりかな?」「正解」なぜ、花と言っただけなのに勘で当てるのか。こいつは花が好きなのと、もう一つ、勘が働きすぎる。マジで頭おかしいぐらい働く。スマブラやってるときの読み合いなんて、9割型負ける。もうこいつとスマブラしたくない。
「よし、奈那」「はい?」「お前に選ばしてやる。温泉、遊園地、水族館、美術館、その他諸々、どれが良い?」「えっと、私は、うーん、温泉ですかね」「おk、温泉な。とりあえず、そこで無言のお前は、いくのかいかないのか、返事しろ」「.....行く」こいつの名前は、白川 花菜子。
基本無口。とにかく何かをするのがだるくて、動くのがいやならしい。よく分かるが。
楽しい事やみんなで何かをするのは好きなようで、皆でどこかに行くことになると体はそのまんまでも、目がすごく輝く。
「んじゃあ、準備をしろ。行くぞ」「え?今から?」「美喜も遊んで欲しいんだろ?一昨日は皆テストだったんだし、気分転換にでも良いだろ。ちなみに、2泊するから、準備しろ」「は、はい」
さーて、俺も気分転換しなきゃな。楽しい事でもあるかなぁ。