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爆縮と体温の機知(6)

野犬のコモンセンス

月明かりを喰らい

走る野犬の群れ

遠ざかる木と

迫り来る木

足型残して飛ぶ

影が飛翔する

息遣いが止まった

着地の一歩を踏んだ後

確認するかのように

一鳴きし

方向を変えた


山水のせせらぎ

滲み出る透明

流れの中へ

舌のスプーンを入れ

飲み込む

周りを見る眼球

交代のタイミング

雰囲気というより

決まりごととして

全うする様は

夜には映らない


緻密に練ることは無く

瞬発力の連鎖で生きる

生き残りを

賭けてきたから

生き残る為に

生きている

存在が消えることを

知っていながら

消えないように

繋ぐ形は

泥臭い毛皮と同じだ


見捨てることを

学んでいる群れは

見捨てる線を見る

それまでは

絶対に見捨てない

仲間意識の中で

諦められる者になれば

非情を置かれ

骨に変わる


一つを捨てて

生き延びれる者が

多いなら

生存し続ける意思を

受け継いで来た者が出す答えは

一つを捨てることだ

要らない物になる存在に

感情移入する人間を

嘲笑っているのだ

淘汰と自己犠牲で作る

立派な社会は

設計図通りの正しさがある


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