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SNOWMAN-1  作者: さとかい
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始まり始まり

オリジナル作品と言うヤツです。思いついて、時間があったら更新していきます。

〜プロローグ〜

ある日戦争が起こった。今までに無い新しい戦争は一般市民に甚大な被害を出した。ライフラインが停止した都市部は、砂漠より危険な地域になった。

都市部から逃げ出した人々を養うだけの食料等があるものか。餓死者や略奪が当たり前になった。死体が原因となり疫病が流行し始めた。そして、病に倒れた者が新たな感染源となる悪循環が続いた。

結果は敵国も自国も壊滅している現状。占領も出来ず、賠償も無い。そもそも敵国と連絡も出来なくなっていた。 新兵器によって巻き上げられた塵は太陽光線を遮り、地球は氷河期に入って行った。


〜スノードーム〜

氷河期になったとはいえ、突然氷雪だらけになる訳では無い。ゆっくりと寒冷化していく間に人類は、戦前の技術をある程度復活させた。そして『スノードーム』を建造した。スノードームは外部から遮断された1つの国家の様な物で、その内部には数万から数百万、世界最大の物だと2億人が住める。

今回の氷河期の特徴は氷河が地球の大部分を覆った事だ。そのせいで赤道付近以外は、人間の居住に適さなくなってしまった。だからスノードームを造る事になったのだ。

スノードーム内部は温かく、野菜や家畜を生産している。海産物や魚類は一部を除き養殖されていない。養殖化する時間が無かったのだろう。食料生産区画、居住区画、生活必需品生産区画が全てのスノードームに備えられている。兵器開発、保管区画が備えられたスノードームもあるが、そこに住んでいる人々は戦争をしなかった。いや、出来なかった。戦争は物資と人を湯水の様に使う。戦争を始めてしまえば、あっと言う間にスノードームは資源不足となってしまう。かつて存在した採掘場等は氷雪の下。資源不足は数万人の死に直結する。だから戦争をしなかった。

スノードーム内の人々は左腕に腕時計の様な『ウェアラブル』を着けている。面倒な手続きを早く終わらせ、個人情報の入っており、しかも人工知能との会話も楽しめる優れものだ。ウェアラブルの普及と共にスノードーム内の犯罪も減っていった。ウェアラブルは装着主の身体の異常を医療機関に知らせる為、孤独死等も激減した。装着主が死亡するとウェアラブルが様々な機関に死亡の事実を知らせる。装着主の葬儀が終了するとウェアラブルはバラされ、新しいウェアラブルの材料となる。スノードーム内ではどんな資源も無駄にしない。かつての様に破棄するだけでは、生活が回らないのだ。


〜雪だるま〜

「カズ。午前7時になった。起きろ。」ウェアラブルが装着主のカズを起こす。「うるさいなぁ。今日は日曜日だろ。学校も休み…いや、この前卒業したろ!」装着主は機嫌が悪い様だ。遅めの反抗期と言ったところかな?「カズ、君だけ就職先が決まっていない。このままでは、汚物処理や外壁舗装の仕事にされてしまう。今月末が最終リミット。自覚があるのか?」「あるに決まってるだろ!!」しかしこの青年、イライラしている。牛乳でも飲ませてやろうか。まぁ、危機的状況に陥っているのは本人が一番よく知っていようて…ん?着替え始めたぞ。就職先なら家の中で探せるのだがなぁ?

「俺の親父は人は人を見るとよく言っていた。」「フム。」「だから就職先を直に見て、探す。良い職場だったら突撃するんだよ!」「それは勧められない。面接をするならば、最初に予約しなければ。向こうの事情もあるだろ…」ウェアラブルが言い切る前に衝撃がスノードームを襲った。外壁が崩れ、冷気が入ってくる。直後、緊急事態を告げるサイレンが鳴り響く。戦争か?否、火薬の匂いせぬ。ほう。超硬化された氷がスノードームの外壁を貫いたのか…どういう事だ?

穴から巨大雪だるまがスノードーム内部に入ってきた。此奴が原因だろうが、はて造物主は何処の誰だろうか?

このスノードームは戦争をするようには出来ていない。つまり敵が侵入すると、抵抗すら出来ないのだ。 「カズ!B17区に行くんだ!」「人が多過ぎる!他に道は無いのかよ!?」「このルートしか無い。」「嘘だろ…。」「瓦礫で塞がっていたり、ここよりも人が多い。このルートしか無いんだよ、カズ。」

巨大雪だるまは超硬化させた氷…『氷弾』をスノードーム内部に撃ちまくっている。外壁を破る程の威力がある氷弾は、次々に建物を街を破壊していく。謎だな。雪だるまが動く訳が無い。雪だるまにカモフラージュした新兵器か何かか?いや、雪で出来てるな。ならば中に秘密が…ふふふっ。人間はやはり面白い事を考える!しかしこのままではあの青年、カズが死んでしまうな。おや、カズが逃げる人混みの逆方向に向かって行くぞ。


〜反撃〜

「カズ、何をしている!?その先は正体不明の巨体物体がいるんだぞ!しかも外気が入って来て気温が下がっている。戻るんだ、カズ!」「あんな人混みにいた方が危ない!それにあの巨大雪だるま?は真っ直ぐにしか進んでない。横に逃げれば追いつかれない!」

よく気づいたねぇカズ君。補足すると、氷弾も前方が主な標的で、ある角度を越えれば当たらなくなるんだよ。それにしても、巨大雪だるまはスノードームの中心を目指している様だね。確かに中心には心臓部がある。しかし心臓部を壊したら、このスノードームは機能を停止してしまうよ。占領が目的では無いのか…っと!?巨大雪だるまから蒸気が出ているぞ。

「よし、次の温水パイプは何処にある!?」「A7区13番地居住棟入り口付近だ。」

成る程、スノードーム内部に張り巡らされた温水パイプに穴を開け、放出したお湯が巨大雪だるまに到達したのか。よく見ると大規模な温水パイプは氷弾で、破壊せず残してあるか、瓦礫で温水を遮っているね。あの巨大雪だるまにも知能が…いやプログラムが仕組まれいるのか。おやおや、気づいた人々が温水をかけ始めたよ。消化剤の代わりに温水を浴びせるとは、臨機応変な対応だね。おっ倒れた。後は溶けてしまうのを待つばかり…最近は暇だったけど、面白くなって来たなぁ。もう少しカズの事を見てみようかな。

拙い文章でごめんちゃい☆

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