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魔物と命と最強の冒険者

ごめんなさい。見事に昨日なにかありました…。これが昨日書こうと思っていた分です。


・不適切な表現だと感じるところがあるかもしれません

・暴言が入っているところがあります

・元ネタのあるネタを使っている場合があります

・作者は元ネタを齧ったことがあるだけのにわかです


以上の項目が大丈夫な方だけどうぞ!

貿易国家コメール。

その名の通り、貿易がさかんな国だ。ここには世界の全てがあると言われるほどだ。貿易が盛んなこともあって、人の出入りも多い。勿論、人が多いということは様々なトラブルも起こるわけで…そういう街中での些細なトラブルに対応する軍兵までいる。

街中に軍兵を配置できる程に人材が潤沢なコメールは、軍事力が高いことでも有名だ。表向きは様々なトラブルに対応するため、とか永久中立の立場を確かなものにするためとか言っているが、それも本当かどうか。


そのコメールの最東端。それがここ、エスターロ大森林。コメールが擁する広大な領土の約4分の1がこのエスターロ大森林なのである。世界中でも最大規模であるため、大森林と言えばエスターロ大森林のことを指す。

そんな大森林には、魔物が住んでいる。中心に近くなればなるほど、魔物は強くなっていく。それも、数十メートル歩いただけで、だ。そうして、ここはまだ大丈夫だと思って少し深入りすれば、もう戻っては来られない。そうやって散っていった者は星の数ほどいるという。


私は今、換金所のツンデレお爺さんに教えてもらった通り、ブラッドバットを狩るために大森林中心部へ向けて歩いていた。勿論ルフォアもいる。けれど、寝ているために、この景色は見えていない。起きる心配もない。この眠りは魔法によって作られたものであるからだ。

相手の行動を制限する魔法は大体闇魔法に分類される。闇魔法を会得している者は極小数。でも、そんな心配は私にはいらない!何故なら!女神から搾り取った能力の中に魔法適性【闇】があるから!

闇魔法は実に素晴らしい。嫌らしくも実用性に溢れた魔法が揃っている。この睡眠しかり、魔物を操って敵にけしかける魔法しかり…様々な用途で使うことが出来る。闇魔法の虜になりそう。



「ギギャアアアアアア!」

「グェエエエエ!」

「キシャアアアアア!」



冒険者には必須アイテムというのがある。

魔物の素材を入れるためのポーチ。魔法で作られたこれは、入れる物の制限が大幅に増大する。

次に、回復アイテム。ポーションでも構わないし、回復担当の水魔法使いまあ、つまりは神官だ。そいつでもいい。神官はアイテムじゃないけどな。

そして、敵と渡り合えるだけの攻撃手段。多彩でなくてもいい。敵を確実に仕留められるだけの一撃さえあれば。それで。


私は、それらの全てが身一つで解決する。

ポーチなど要らない。全ては闇魔法の空間で全てが解決するから。

回復アイテムなどいらない。そもそも敵の攻撃を受けることがないし、受けてもダメージなどくらわない。万が一ダメージを受けたとしても、自分の水魔法で回復することが出来るから。

攻撃手段などデコピンで済む。私の力はこの世の何よりも強いものだから。


そうして全ての問題が片付いた後は、気力の問題だ。魔物とはいえ命を殺せるか。殺した後に動揺することなく殺し続けることが出来るか。殺した事によって自分の心が死んでしまわないか。それだけの話だ。魔物をなるべく傷付けずに殺し、空間に突っ込む。そして、また次の魔物を殺し、空間に突っ込む。それだけの単純作業。

親の死は前世平和な世界でニートをやっていた私にとっては辛すぎるものだった。だが、おかげで今の私にそれ以上辛いことなどルフォアの死を除いて考えられない。魔物を殺すなど、容易なことだ。


そうして、魔物を殺し続けること数時間。先程まで頂上にあった陽が随分と傾き、空がオレンジ色に染まってきた。長い間大森林に居すぎたようだ。そろそろ換金所に戻らなければ。



〜〜〜



「換金をお願い致します」



私が大森林から街に向かい始めて1時間。ようやくギルドの換金所についた。日の殆どを魔物狩りに費やした甲斐あって、結構な量の魔物を狩ることが出来た。

最弱と呼ばれる魔物の1種であるバトルラビットから大森林最強と称されるホーンベア、そしてお目当てのブラッドバット。様々な種類の魔物を狩った。バトルラビット等は大した金額にはならないだろうが、今はどんな些細であれど金がいる。大した金額にならないからと、放っておくなど有り得ない。



「おう、小僧。戻ったか」

「あなたは、ブラッドバットの情報を頂いた…先程は、ありがとうございました。宣言通り、良い素材をお持ちしました」

「ほう…見せてもらおうじゃねぇか。後、俺の名前はガンダルだ。」

「ガンダル様ですね。分かりました。そうさせて頂きたいのは山々なのですが、生憎量が多いのです。出来れば、何処か広い所へ案内しては頂けませんか?」


私は笑顔を浮かべた。するとツンデレお爺さんは何を感じ取ったのか、ニヤリとした笑みを浮かべてから「ついてきな」と言って私を大部屋に通してくれた。案外話のわかるお爺さんのようだ。

大部屋に案内された後、戦果たちを空間から出した。流石、貿易国家の誇る最大ギルドの換金所が有する大部屋なだけあって、あれだけ狩った魔物が全て入る。


そこからは簡単だった。ツンデレお爺さんが、魔物が驚くほど傷の少ない状態で死んでいることに散々驚いた後、交渉で金額を定め、金を受け取る。勿論、ガンダルは良い素材を持ってくる私を気に入る。

こうして信頼と大金を勝ち取った私は、この街最高級の宿に向かう。最高級でなければならないのは、そこにしか鍵付きの部屋、各部屋に付くお風呂、各部屋に付くボディーガードに美味しい食事。この四拍子が揃った宿がないからだ。特にお風呂。部屋ごとに付いているのはこの街ではこの宿しかない。

そして、宿でとりあえず3泊分の金を払い、鍵を受け取って部屋に行く。そしてそこにルフォアを待たせ、鍵を掛けて部屋の前に屈強なボディーガード2人を付ける。ここまでして更に、私以外の者がドアを開けようとすれば、私に連絡が来るようにしている。私のスピードなら本気を出せば宿まで30秒もかからない。

念入りにセキュリティを施した後、私は商店街へ向かった。これからの生活に必要な服や、アイテムを買うためだ。最高級の宿に3泊しても私の懐事情には余裕がまだまだある。多少の買い物で破産するほど半端な額は稼いでいない。


そうして、買い物も終わり、宿での食事を済ませた。私達は、家族を失ってから初めての夜を迎えようとしていた。

主人公強すぎワロタ回です。

でも、主人公が強い強いと言っていても比較対象がなければよく分かりませんよね。そこで、この世界の住人の中では上々の能力を持っているルフォアの能力を紹介しようと思います。


名前:ルフォア・グラディナ

種族:人間

職業:なし

レベル:5

体力:1000(最大2000)

魔力:1500(最大3000)

パワー:985

スピード:1000(最大2000)

耐久:650

スキル:

ステータス上昇【体力】【魔力】【スピード】 体力回復速度小アップ 魔力回復速度中アップ 身体強化 魔法適性【火】【土】【風】 詠唱省略

称号:

努力家【ステータス上昇】【体力回復速度小アップ】【身体強化】

選ばれし者【魔力回復速度中アップ】【魔法適性】【詠唱省略】


こんな感じですね。子供でこれだけのスキルと能力を持っているのは世界に1人か2人程度です。ルフォアはその中でもトップレベルですね。戦闘経験さえあればその辺のゴロツキの20〜40なんてちょちょいのちょいです。ただ、子供ですので、パワーや耐久は大人に多少劣ります。それでも充分凄いんですけどね。

ちなみに、ルフォアの持つ称号"選ばれし者"が結構な伏線だったりそうじゃなかったり…。

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