まさかの事態連発!
注意
・暴言が激しいです
・あまり美しくないな表現があります
・元ネタがあるネタを使っていることがあります
以上の項目が大丈夫な方だけお読み下さい
暗い。ただひたすら暗い。
どこだ?ここ。えっーと、確か…女神からスキルやらステータスやらぶんどって、んでからなんか自分が光に変わってって…うーん、ここまでだなぁ。覚えてるの。
周りにはなんか謎の壁があるし、なんか水みたいなのに包まれてるのに全然息苦しくないし。あれ?そもそも私今息してなくね?ちょっとぉ!?
「…ん!…もう…まん…す!」
おっ?なんかこの壁の外側から声聞こえた!おおおお!おーい、私はここ!この壁の中だよ!って息できてないのに喋れるわけないか。
〜〜〜
おっ!光!なんか光見えた!それにしても…この壁の中相変わらず動きづらいなぁ。よ…いしょっ!
「おぎゃあああ!おぎゃあああ!」
ほわっつ!?なに!?うっわ眩し!ニートの私にこの光量は辛い!へるぷみー!…ん?落ち着け?私なんか喋れなくね?息はできるようになったけど…
落ち着いて、目を開ける。近い。何がって?顔だよ!誰か知らんがマスクしたイケ…てるのかイケてないのかよく分からん人の顔!誰この人!?しかも、この人の上に天井が見えるってことはもしかして私抱きかかえられてる?
えってか待って?さっきから誰か泣いてると思ってたけど、泣いてるの私じゃね!?どゆことー?
「おめでとうございますっ!元気な男の子ですよ!」
「あぁ…!よくやってくれたなぁ、レイン!」
「あなた…!えぇ、よかった…!」
おち、おちおちおち餅つけ!ちがう!落ち着け、私!すー↑はぁー↓。よ、よし。なんとか落ち着いた。まず状況を整理しよう。
さっき私の近くにいる人達から発せられた言葉から察するに…私は赤ん坊に、なったらしい。しかも男。男!(大事なことなので二回言いました)
そして私を産んだのは多分、右隣いる超絶美人の人。名前はレインというらしい。雨かよ。
んで、レインさん?が言うには左隣で私の手とレインさんの手を握りながら男泣きしてるのが私のお父さんらしい。あなたとか呼ばれてる。
…何この状況死にたい。なんで私赤ん坊なの!?しかも男って!あれ!?あ…そういえば、女神のなんちゃって説明書にも「冒険者ギルドに登録できる歳になるまではこの世界に慣れること」的なこと書いてたような…?
ふざけんなよ!?なら最初に言えよ!ビビっただろ!あんのクソ女神!やっぱもうちょい殴っとけばよかった!…はぁ…
〜〜〜
「あ…まぁま」
「はぁい、何かしら?」
「ぱーぱ」
「なんだい?カーティス」
私が産まれてから早1年。右も左も分からなかったあの頃とは違い、分かったことが沢山ある。
まず、私の両親に関して。
私が産まれたこの家は代々グラディナ家に仕えている騎士のリエーレ家。私達が仕えるグラディナ家は辺境伯で、王都に比較的近い土地をおさめていらっしゃる。普通に活気はある方だし、他国と隣接してるわけでもないから戦争もなくて平和。とてものほほんとした空気が漂っている。
今目の前にいる微妙にイケメンな男が私の父親で、現当主のラビア・リエーレ。そしてその妻であり、私の母親のレイン・リエーレ。そして、リエーレ家次期当主なのが長男の私、カーティス・リエーレ。
そう。私、カーティス・リエーレは次期当主なのである。無理だよ!前世ニートなんだよ!私は!どんな経緯で次期当主にならなあかんねん!ふざけろ!無理無理無理。真面目に無理だよ。はぁ…産まれてからまだ1年ちょいしか経ってないけど死にたくなってきた。
次に、私が生を受けたこの世界に関して。
この世界は、魔法がめっちゃ発達してる。でも、少数だけどきちんと科学者はいることにはいる。ものすっごい馬鹿にされて、蔑まれてるけど。だって、飛行機を作ったとしても、魔力さえあれば空だって飛べちゃうこの御時世。真面目に飛行機とか開発してる方がアホらしくなってくる。
話を戻して。町並みや料理など様々なことから察するに、時代は中世のヨーロッパに酷似。でも、時々日本っぽいものをぶっぱなしてくるからちょっと吹きそうになる。主な武器は剣と身体と魔法。身体強化ってスキルがあるからそれを極めれば冗談抜きで拳で戦う事だってできる。とても楽しそうでよろしい。
だがしかし!大事なのはこんなことではない!
大事なこと!それはぁ!イケメンと美女、美少年、美少女が多いことだぁ!
やばい。この世界やばい。メイドからバトラーから皆馬鹿みたいにカッコイイし、綺麗で可愛い!その中でも私の母親は抜群のスタイルに色白で、プラチナブロンドに翡翠色の目!オマケに超絶美人!もうリアルな人形って言われたら思わず頷いてしまいそうな程に綺麗。なのに…夫である私の父親ときたら、残念イケメンである。なぜだ!
この世界は、日本と子供の成長速度がほとんど変わらない。なので、1歳の子供はある程度喋るし、ハイハイもする。勿論、私のスキルを駆使すれば今すぐ立ち上がって全力疾走することだって可能だ。だがしかし!怪しまれないためには、これらの行為は絶対にしてはいけないのである。
勿論1歳になりたての私も、未だに離乳食と授乳で育っている。勿論、赤ちゃんらしく泣くこともしなければならない。これがめっっちゃ恥ずかしい。トラウマになりそうな程恥ずかしい。いい歳した大人(精神的な意味)がう○こ出たー!とかお○○こ出たー!とかで泣かなくてはならないのだ。死にたくなる。割とマジで。もう少しの間の我慢とは分かっていても、もう二度とやりたいとは思わない。
…はぁ、早く小学校中学年くらいになりたい…
幼少期はパパっと終わらせます。書く事があまりにもないので。次話は…5、6歳までぶっ飛びます。ご注意を。
あと、最後に美しくない表現をしてしまってすみませんでした。でも、これ以外に表現の方法を知らなかったんです…