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女神は立派な犯罪者だ!

注意

・暴言が激しいです

・暴力的な表現があります

・女神が途中から完全に逝ってしまってます(精神的に)

・元ネタがあるネタが入っています

・某王国の白黒ネズミ様が出てきてます

以上が大丈夫な方だけお読み下さい

「ん…」



私はゆっくりと目を開ける。身体がだるい。睡眠不足でぶっ倒れて起きた時のようなだるさだ。何もやる気が起きない。とでも言うと思ったかあんのクソ女神!なにが私のためだ!人を気絶させやがって!太陽の光浴びてない族の私には目が焼ける程の光量なんだよアホが!



「おい!どクソ女神ぃ!」

「ひゃいっ!?」



案の定近くにいたようだ。素っ頓狂な声を上げて驚いている。だがしかし!そんなことは関係ないのである!



「さっきはよくもやってくれたなぁ?あぁ?私を気絶させるとはいい度胸してんじゃねぇか」

「えっいや、あの、その〜…なんていうか」

「長々とした言い訳が聞きたいわけじゃない。とりあえず1発殴らせろ、ゴラァ!」

「ごふっ」



私は容赦なくクソ女神の鳩尾に華麗な右ストレートを決め込む。そのせいで女神が腹を抱えてむせ込んでるがそんなことは知ったことではない。



「今の状況を3行で説明しろ」

「はうぅ…私の、能力で…貴方を神域まで連れて、きました。そして…私の能力で眠って、いた…貴方は…目を覚まし…殴られました。これから、転生してもらいます。」

「もう1発殴られたいみたいだな、お前。ふざけろ!なにがこれから転生してもらいます。だぁ!私は断ったんだよ!日本語理解できるか!?ああ!?」



呻きながらも、喋りながら痛みから回復してきたのか正座になりつつ状況を説明する女神。きちんと3行は守ってる。律儀だな、こいつ。

ってちっがーう!そんなことよりも!私は今拉致されている!不法侵入に拉致ってこいつ完全に犯罪者!しかも、それに加え私の許可なしに勝手に転生させようとしてやがる!

私は!帰るんだ!あの、理想郷のような堕落した生活に!あの私の宝物たち(ゲーム)が待っている部屋に!


そう力説してやった。ああ、そりゃあもう、全力で文句を言ってやりましたとも。そしたらこいつ、なんて言ったと思う?「だって、上司にはもうOK貰ったって報告しちゃいましたし、私の力じゃここまで連れてくることは出来ても帰すことはできませんし。諦めて異世界救ってください。」だってさ!ハハッぶっ○ろ!

だが、今こいつをやってしまってはこいつの上司とやらに会うことが出来なくなってしまう。落ち着け…落ち着くんだ私…!


そうして暫く精神統一をしていると、さっきボコった女神がケロッとした様子で話しかけてきた。またイラッとして手を出しそうになったが、ぐっと我慢する。私は大人なのだ。



「ところで、チート級スキルの話なのですが。パワー、スピード、耐久、体力、魔力、どれに補正がつくものがいいですか?」

「…ぶ」

「え?」

「ぜ・ん・ぶ!」

「えぇ!?」

「私の許可なしに部屋に不法侵入して?しかも神域とかいう意味わからんとこまで拉致してきて?挙句の果てに異世界救えって無理難題押し付けてるんだ。それくらいするよなぁ?」

「うぅ…で、でも…」

「でも?」

「いっいえっ!なんでもないです!喜んでさせていただきますぅ!」



私はもう諦めた。こいつの上司に会わせろと言っても無駄だろう。なら、異世界を救う勇者になるかは別として、異世界に関して私は自重するのをやめた。元々遠慮する気なんてさらさらなかったが、こうなりゃやけだ。女神から奪えるもん全部奪ってから異世界行ってのんびり暮らしてやろうじゃねぇの!



「ステータス、オープン」


名前:なし

種族:人間

職業:勇者

レベル:1

体力:50000(最大150000)

魔力:150000(最大300000)

パワー:100000(最大200000)

スピード:150000(最大300000)

耐久:100000(最大200000)

スキル:

ステータス上昇【体力】【パワー】【スピード】【耐久】【魔力】 全属性耐性 状態異常耐性 体力回復速度アップ 魔力回復速度アップ 魔法威力アップ 限界突破 身体強化 感覚強化 思考補助【思考加速】【並列思考】【未来予測】 魔法適性【火】【水】【土】【風】【光】【闇】【虚数空間】【古代】【無属】詠唱破棄 鑑定・解析 スキルマスター スペルマスター 勇者

称号:

鍛えし者【ステータス上昇】【体力回復速度アップ】【限界突破】【身体強化】【感覚強化】

耐える者【全属性耐性】【状態異常耐性】

魔法を極めし者【魔力回復速度アップ】【魔法威力アップ】【魔法適性】【詠唱破棄】

転生者【鑑定・解析】【スキルマスター】【スペルマスター】

勇者【勇者】



「おおっ!自分で頼んどいてなんだが、こうして見るとすごいな」

「う…うぅ…」



なんか隣で呻きながら泣いてるやつがいる気がするがそんなものは無視する!それにしても…職業勇者って完全にイタいやつだよなぁ、普通に。どうするか。ステータス隠蔽とかできないかなぁ。



「なぁ」

「まだ何か…?もうスキルもステータスも与えられるだけ与えましたよぉ…うぅ…」

「お、おう…ってそうじゃなくて!なぁ、ステータス隠蔽とか出来ない?」

「できるにはできますよぉ…でも、ほとんど意味ないですねぇ…あはは…」



女神によれば、私がこれから勇者として転生する異世界には冒険者ギルドというやつがあるらしい。そして、そこで身分証明のできるギルドカードというものが貰えるのだとか。

だが、そこに記載されるのは本人の名前、種族、レベル、得意武器だけ。なので、転生者という称号が与えてくれる鑑定・解析のスキルがなければ、相手の基本ステータスさえも見えないのである。


なるほどな…つまりは異世界で相手のステータスがモロ見えの私は本当にチート人間ってわけか。まあ、勇者だし許されるだろ。気にしないことにしよう、そうだそうしよう。


疑問がなくなったところで、女神の異世界生活ガイドと書かれた説明書をパラパラとめくる。これは、私が女神からスキルを搾りまくった直後に死んだ魚の目をしながら渡されたものだ。どうやら、異世界に転生してからの手順が書かれているようだ。

ふむふむ…まずは、冒険者ギルドに登録できる歳になるまでは異世界になれること、そして冒険者ギルドに登録した後、クエストをこなし知名度を上げる。

…ほんとにこいつ私に勇者任せるつもりだったんだなぁ。何かよく分からんが複雑な気分だ。



「ガイド、読んでいただけたみたいですねぇ…はは…ではぁ…転生を始めまぁす…うふふ…」



ダメだこいつ、完全にいかれてやがる。ちくしょうっ!誰にやられたんだ…!

そんなことを考えている間にも私の身体が光となっていく。なんだかふわふわとした気分だ。大分前に感じていた、穏やかな太陽の光に包まれてうとうとしている時のような気持ちよさ。たまらん…



「それではぁ…行ってらっしゃいませぇ…ふふ…」



その言葉が発せられた瞬間私の身体は虚空に消えた。

主人公のステータスって考えるのめんどくさいですね…もう書きたくない…

次回からは異世界生活を描いていきます。幼少期はパパっと済ませてしまいたいと思います。

感想、誤字・脱字がございましたらご指摘の方をよろしくお願いします

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