フルート
この楽器だけ長文。所属楽器なので許して下さい。愛が重すぎて。。長くなってしまいました。
フルート、それは魅惑的な楽器。
金銀キラキラ、横笛でなんだか素敵なお姉さんが多くて、私もやってみたい!
そんな形からフルートを習い始めた方はきっと必ず思った事があるでしょう。
騙された……と。
安心して下さい。私も同じです。
フルートの音色、立ち姿、キラキラ横笛素敵〜〜!!
と思ってフルートを習い始めてみたら、何これ、音が出ない、息、息が足りない!
酸欠になる、死ぬ〜〜〜〜!!!
まともに音が出るまで最短でも一ヶ月はかかる、音を鳴らせるようになるまで非常に時間がかかる楽器です。鳴らせるようになったら、楽しい楽器なのですけどね。
ちなみに木管楽器です。金銀キラキラですけれども木管。木の部分はコルクの所しか無いけれども木管!!
何故かと言いますと、昔は木の楽器だったからです。現在でも木の楽器で吹いていらっしゃる方もいます。
ピッコロの様に黒い楽器を持っていたら木の楽器の方です。
さて、何故酸欠になってしまうかというのをご紹介。
フルートは息を半分入れて、半分捨てている楽器なのです。
マウスピース(息を入れる所)には小さい楕円の穴が空いているだけなので、まっすぐ吹いて楽器に入る息と出る息の摩擦で音が出ます。
一生懸命大きく息を吸っているのに、半分捨てて吹いているので思った以上に音が続きません。息のコントロールが出来るまで、酸欠生活は続きます。
皆さんの日常の中でもフルートを吹く事に近い事ができます。
ビール瓶やラムネの瓶を口につけてふーって吹いた事、ありません?
音が出る子と出ない子、いたかと思います。
音が出る子はまっすぐ息を入れてる。
音が出ない子は息を瓶の中に入れてる。
ホッピーとかの瓶でも出来るので、よかったら居酒屋さんでトライしてみて下さい。
また、吹奏楽でフルートを吹いている方々は日々危険を感じながら吹いています。
横に長いので気をつけないと隣の人と当たってしまうのです。
直立不動(座っていますが)で吹いている訳では無いので、曲に合わせて動くとガチャン。
お互いに気まずく、手を上げてすまん。と練習中ならする事も。
隣が凄く動く方の時は戦々恐々としています。必要以上に距離を置きます。
吹奏楽のコンサートに行った時、ピッコロでもないのに必要以上に席の間が空いているのを発見したあなた。必見です。
どちらかが凄く動くと思います。
次に、オーケストラの時のフルートですが、
吹奏楽とは違い、弦楽器の後ろ、少し高くなっている所の真ん中ら辺に居ます。
人数も少ないのでガチャンとする事もなく、すまして吹いていますね。
1st、2ndで少し性格が違います。
1stは、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの1st達と綿密に絡み合う事が多いので、すましながら耳はダンボにして上記4名の音を探っています。
たまに遠く離れたヴァイオリンやビオラ、チェロの方々と絡む時は大変で、指揮者そっちのけで弓の動きを見ていたりします。
弓の動きに合わせてフルートの音を出す為です。そんな時は鷹のような目で各楽器を凝視しているので、たまに睨んでた?と聞かれます。事情を話して誤解を解くのですが、やはり鷹の目にはなってしまうので、今日も怖かったよ、と言われてしまうのです。
2ndは、芸達者です。ピッコロも兼ねる場合もあるので、どちらも吹ける方がすまして座っています。
2ndと言うと、1stの付随、と見られがちですが、いえいえそんな事はありません。むしろ独立して1stとは違う動きをし、違う楽器と絡んで動いていたりします。
もちろん1stを支える役目も担っています。1stが気持ち良く吹けるように、たとえ1stの音程(一つの音の高さ)が下がってたり上がってたりしても、1stに合わせます。ちっ、と思っても仕方ありません。それが2nd。
1stにはないソロもあったり、タチェットと言って1.2.3.4楽章あるうちの、3楽章、まるっとお休みね!という美味しい事もあるので、楽しいです。
この楽器に選ばれる人は。
素敵なお姉さん、お兄さんを装える人です。
見た目きらびやかな楽器なのでもっさい格好をしていたら締まらないんですね。
あなた達、私を吹くならば素敵な格好をして貰わないと困るわ、と言われているみたいです。
実在、お嬢さん(セレブ)な方もいるので何とも言えないのですが、一般庶民が人様の前で吹く時は、装っています。
何故って?
この姿に魅了されてフルートやりたい! ていう子を捕まえる為です。
アデュー




