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ティンパニ

 



 ティンパニは、背後の指揮者。



 ティンパニってご存知ですか?

 オーケストラでも吹奏楽でも、パーカッションの花形として舞台の後ろで四つないし五つの固まりで並んでいる大きな打楽器です。


 実は「(かみ)(いかずち)」と言ってもいいぐらい、指揮者の棒が降りていなくてもティンパニが入ったら私たちは入らざるを得ないというか。

 とても影響力を持っている楽器でして、ティンパニストは他の打楽器奏者とは別にくくられているほど、別格の存在。


 正直、演奏を生かすも殺すも、ティンパニ奏者次第と言われるほど!

 え? 言いすぎ? いやいや、そんな事ないくらい重要なポジションですよ。ええ、決してプレッシャーをかけている訳ではないですよ? 決して!!



 例えば有名所でいくと、

 カール・オルフ作曲の「カルミナブラーナ」


 冒頭ではティンパニの打音が全体のテンポ感を決めます。

 その後に続いて管楽器が気合いの入った音を鳴らすのですが、毅然としたティンパニの打音がないと吹けないというか、ダンッダンッダンッダンッと重厚に鳴ってくれないと気合いが入らないというか。


 楽曲を演奏する時の指針は、もちろん指揮者の棒なのですけれども、背後でティンパニが私たちの音をまとめてくれていると言っても過言ではないのです。



 さて、ティンパニがどういう楽器か、というのも少しだけお伝えしますね。


 実は、ティンパニは鍵盤打楽器以外で唯一、音を多彩に変えられる楽器なのです。

 一つのティンパニで、ドレミファソラ、ほどの音域があり、大小で少しずつ音域が変わるので楽曲によって組み合わせて演奏をします。


 あ、ティンパニにペダルが付いているのを知っていますか?


 もしコンサートに行った際、前の方に行く機会があったならば、ちょっとティンパニの足の部分に注目してみて下さい。

 休憩の時とかがおススメです。演奏中はガタイのいいラッパ隊に隠れて見えませんからね。


 ティンパニの足元をよーく見てみると、一つの太鼓に対して一箇所、足を踏む所があるのです。小学校のオルガンをイメージして頂くと分かりやすいのですが、足元に音量を調節するような足を踏む所があるのです。


 そのペダルを下に踏むと、表面が張り音が高くなり、上にゆるめると逆に低い音が鳴ります。

 楽曲によっては叩きながら急激に音を変える時もあるので、もしそんなティンパニの音に気がついたら、ふふ、今ペダル踏んだね? とニヤニヤして頂ければ幸いです。



 そんなティンパニに選ばれた人は、


 男女問わずしっかりしている方が多いです。

 みんなの音をまとめ上げる力、勇気を持って飛び出していく力、楽曲を読み込む力。

 どれが欠けても良いティンパニストになれないので、自然とリーダーシップが取れる方が多いかな。

 あとは何も言わないけれど、どっしり構えていらっしゃったりね。


 もともとパーカッションというのは基本的沢山の人数がいて、その中でも一番信頼できる人でなければその楽器には選ばれません。

 周囲からも認められ、ティンパニを叩くならあの人、という方が担っていきます。


 お気づきのようについつい言葉使いが改まってしまうぐらい、つまりは尊敬できる方々なのです。




 サリュー



だいぶお久しぶりになってしまいました。お待たせしてしました。


個人的にティンパニを含め打楽器が一番演奏するに難しいのではないかと思っています。


シンプルだからこそ、根幹を担っていて、打音一つで表現しなければならない。ごまかしの効かない楽器です。尊敬!

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