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コントラバス

すみません、一般のごく普通のコントラバス奏者の方はあまり今回は見ない方がよろしいかもしれません。


私の友人がいけないのです。その印象が拭いきれなくて……今回はちょっと、いろいろ……平伏。

 


 コントラバス、って縁と下の力持ちで地味な職人さんだと思っている方、多いのではないでしょうか。


 ところがどっこい、コンサートで演奏している姿をよくよく見てみて下さい。

 実は、楽団の中で一番ブンブンと動いている人達なのです。



 コントラバス、通称(げん)バス。

 フルートにとって楽器的関係が縁遠いこの楽器を、私は身近に感じています。

 弦バスは吹奏楽にもおりますし、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロと比べて管楽器寄りというか、存在が近い。

 そして何故か私には弦バスで仲良しさんが多いのですね。弦バスのケースを被ってカブトムシ! とか言って遊んでたからですかね。


 や、ね? ほら、何かケースがあると、入ってみたくなるじゃないですか。

 え? ならない?

 君ぃ、そんなんじゃ音楽家としてやっていけないよっ!


 ……はい、冗談です。私だけです。


 こほん。


 コントラバス奏者もテューバ奏者と同じように、ブンッ と伸ばす一音に色を求められる楽器です。

 ある意味歌える人じゃないと、良いコントラバス奏者とは言えません。


 また、楽器が大きい分、動きも激しいので、楽曲の間にちょっとでも休みがあると、小さな腰をかけるぐらいの椅子に座って身体を休めます。でも意外とずっと弾かされているので、本当にちょっと腰掛けるぐらい。

 移動も全て自分で抱えて持つので、体力のいる楽器です。


 筋肉好きの人は演奏会にいったらコントラバス側の前の方に行ってみるといいかもしれないですね。彼ら彼女らの腕の筋、いーんですよー。客席からだと左手の動きしか見にくいかなぁ。


 私は右手の弓を動かしている筋が好きなんですよね。ブンッと力を入れている時に浮き上がる前腕筋群といって手首から肘にわたる筋肉が美しくてですね、綺麗に浮き上がっていつ見ても飽きな……はっ!!



 げっほん、ごっほん!! (ガタタッ)



 セルゲイ・ラフマニノフ、というロマンティックな曲を書く作曲家がいるのですが、その作曲家の曲でヴォカリーズ、という曲があります。

 元は声楽の曲なのですが、私達管楽器も演奏しますし、もちろん弦楽器も。


 いろんな楽器で聴いたヴォカリーズ中で、私が鳥肌がたったのは弦バスが弾いたヴォカリーズでした。


 例にもれずブンブンと低弦で弾んでいるイメージの弦バスがヴォカリーズを歌うと、冒頭の高音はチェロに近い響きがでて、深い低音は真骨頂で腹に響き、また、艶やかでした。


 力強くも柔らかくも弾ける弦バスの音を聞いた時に、私はまた選んだ楽器を間違えたんじゃないか、と思ったものです。

 どうも低音楽器は、自分が出せない分、憧れがあります。


 余談ですが、吹奏楽にせよ、オーケストラにせよ、低音がしっかりと出ているバンドや楽団は聴いていて気持ちがいいですし、音楽の支えを大事にしているので良い楽団だな、と思います。


 失礼、私の低音愛が溢れてしまいました。(……その前にマニアック愛を晒してしまった事はどうぞお忘れ下さい!!)



 そうそう、ヴィオラの所で書きそびれてしまいましたが、コントラバスにも面白いピッツィカートがあります。


 バルトークピッツィカート(表記:B.pizz)


 バルトーク・ベーラという作曲家が好んで使ったのでとうとう冠に名前までついてしまったピッツィカート。

 やり方としては、弦をかなり引っ張って離し、バチンッとネックの板に音を立てて、効果音を効かせる奏法。

 私はあれを見るたびに、調弦が狂って嫌じゃないかなぁと思うのですが、内心はどう感じているか分かりませんが、派手にやってますね。


 どんな楽曲で出てくるかというと、

 バルトーク作曲では、「青ひげ公の城」というオペラ交響詩で見ることができますし、ちょっと上記はマニアックなので、有名どころを探しますと、マーラー「交響曲第七番」でお目にかかれます。

 演奏会でプログラムにあった時は、ぜひコントラバスに注目してみてください。



 また、ジャズの分野ですと、コントラバスはウッドベースと呼ばれてジャズバンドでは必要不可欠な楽器ですよね。


 コントラバスとウッドベースって違う楽器なの? とたまに聞かれるのですが、一緒の楽器です。


 バルトーク・ピッツィカートが、

 バシン バシン

 というイメージの音ならば、


 ジャズウッドベースの音色は柔らかくて

 ボン ボボン ボン

 というイメージ。


 ジャズのウッド、良いですよね〜

 だいたいベースの音に惚れてしまう私は、メロディラインよりもベースの音を拾って聞いてしまいます。


 でも、スラップ奏法といって、指で弦を弾いて弦の音を出しながら、指板も弾いて板の音も出している奏法があるのですが、その奏法をしているベースは派手な指使いとスラップ音で釘付けになってしまいます。


 え? その時の上腕二頭筋に注目していないかって? そ、そんな、音楽を聴きにいっているのに、筋肉ばかり見る訳ないじゃないですか、はははは。



 そんな楽曲の中では縁の下の力持ちでありながら、決めるところはキメるぜ、的なコントラバスに選ばれた人達は。


 男子(クラシック弦バス奏者)


 身体大きくて、がっちりした人が多いですね。体力がいる楽器なので。

 同じ低音楽器のテューバよりも、変な人が多いのは、やはり、縁の下ポジションですが、目立ちたがり屋だからでしょう。

 や、好きなんですよ? 支えるの。

 テューバが広く優しくおおらかに支えているのに比べて、なんて言うのかなぁ。


 いいだろう? この低音。

 俺たちに支えられてお前ら生きているんだぜ?


 という、自意識がビンビン感じられます。

 あ、すみません。友人が多いのでつい。

 また、腰を痛めやすい人たちなので整体に詳しいです。良い整体屋さんを常に探していますね。身体痛めたら彼らに聞くのが一番。



 女子(クラシック弦バス奏者)


 なぜか分からないですが、私の知り合いには身長が低い人が多いんですねぇ。

 何故かわかりません。小さいのに、ブンブン弾いている姿はカッコいいです。

 大きい弦バスがさらに大きく見えます。

 彼女達も立派な二の腕をもっています。素晴らしい。

 そして、男性の中で育ってくるので、さっぱりしています。変な人たちのあしらい方も心得ているので、ああ、ほっとけばいいよ、というのが口癖ですね。日々お疲れ様です。



 番外でジャズ男子。


 ジャズはまた性格違うんですねぇ。

 存外と普段は大人しいです。スタジオにこもっているので。また、曲を支える立ち位置が多いので、寡黙にボンボンやっていらっしゃいますね。細身でオシャレさんが多い。

 モテます。


 クラシック弦バス奏者に爪の垢でも飲ませてやりたいですね!

 服なんかどーでもいーと思って着ている(だん)バス奏者がほとんどで、そのくせモテねーモテねーと騒いでおります。当たり前だっ(ばこんっ)




 アデュー









明確にモデルがいるといけませんね。

ごくごく一般的な弦バス奏者はこんなではありませんので、ご安心下さい。

でもちょっと変わっている方、多いですけれどね(笑)


さて、弦楽器が終わりました。

次回からは脇道小道をはさんで打楽器、ピアノ、指揮者辺りを考えています。


だんだんアラカルトになっていきますね。お時間ありましたらお付き合い下さい。

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