ヴァイオリン
ちみっこが弾いているヴァイオリンって、可愛いですよね。
今日は皆さんもご存知のヴァイオリンのお話。
ヴァイオリンと聞くと、小さい時からやっている憧れのお習い事の一つですよね。
ピアノほどの普及率ではないとはいえ、ピアノの同様に幼き頃から出来る楽器です。
3才ぐらいから出来るのでは?
なぜか。ちゃんと小さいお子仕様のヴァイオリンがあるからです。
大人のヴァイオリンを1と数えると、一番小さいので16分の1ですね。
楽器屋さんに行くと並んでいるのですが、可愛らしいサイズです。
でも、あんな小さなヴァイオリンでも、ちゃんと大人と同じ仕様になっています。
だから小さくてもいっちょ前の格好をしないと弾けないのですね。大人と同じ姿勢をあんな小さな子達がいっちょ前にやるから、また可愛さ倍増です。
しかし!ヴァイオリンは練習始めた初期の音は、ひどい。
ぎゃおぇーーーーーーー
ひぎゃぅーーーーーーー
……某北斗の○のあの有名なひでぶぅになる前の金切り音に近い音がします。あ、ヴァイオリンの人が弓を振って怒っている。。スタコラ〜
こほん。
弦楽器群はヴァイオリンに限らず全ての楽器がもつ特徴として、ポジショニングを覚える事が必須となります。
ギターをやられてい方は、ちゃんとネックに目印があるのでやりやすいと思いますが、他のほとんどの弦楽器がなんの印もなく、手の形と指の形、そして耳で正しい音が出ているかを覚えて行きます。
弦楽器の方は皆さん耳が良いですね。
オーケストラの中では、ヴァイオリンは客席から見て指揮者の左半分に居ます。
一番手前に並んでいるのが1stヴァイオリン。1stの少し奥に並んでいるのが2ndヴァイオリン。
ラッパ隊みたいにサードまでは居ません。セカンドまで。
そして、指揮者に一番近い最前列の所に座っている方達は、一番上手な方々だときっとご想像出来ると思うのですが、実は、隊列の一番しんがりを務めている方達も、上手な方を配置します。
特にアマチュアオケではそのようにします。前と後ろで上手い人を挟んで、中の頑張っている人達を支えるのです。音の厚みとしても支えますし、また、後ろから良い音が聴こえてくると安心するのです。
そして、プロアマ問わず、よい演奏をしている時の弦楽器は、まるで海のさざ波の様に美しくうねります。
音としてもうねりますし、見た目にもうねっているはず。ビジョンとして海のようだ、波のようだ、と感じられたら、その演奏会は弦楽器が素敵な演奏をされていると思います。
さて、ヴァイオリンの弓なのですが、たまに弓の糸が切れてブランブランしながら弾いているのを見たことないですか?
たまにソリストが激しすぎて切ってる時がありますね。オケでもたまに切っていて、少し長い休みか、楽章間の合間にブチっと残りを切って捨てています。
では、ガット、が切れたらどうするのでしょうか?
弓ではなく、ヴァイオリンの弦の方。
本番中に。
私も、現場に立ち会った事はないのですが、
例えば、前の方に座っている外側(一番客席に近い方)の弦楽器のガットが切れた場合、その奏者はまず、内側の人に楽器を渡します。
内側の奏者は、はっ! としてすぐに自分の楽器を隣に渡し、切れた楽器を受け取ると、くるっと後ろを向いて、同列の真後ろの奏者に楽器を渡します。
内側真後ろの奏者は、また、はっ!として、切れた楽器を受け取り、何と、自分の楽器を前列に渡すのです。そしてくるっと後ろ向く。
真後ろにいる奏者は、はっ!として……
という風にバトンのように最後の列までいったら、最後の列の人が前の人に自分の楽器を渡して、ガットが切れたヴァイオリンを持った最後の列の人は舞台を下がっちゃいます。
そして舞台裏で予備のガットを張り替えて、何食わぬ顔でしれっと戻って、また弾き始めます。
しかし他人の楽器というのはやはり弾きにくいので、休みが多い楽章だと、またバトンリレーして戻すのだ、と聞きました。絶え間なく弾く楽章だとそのまま弾くそうです。
ちなみに、だいぶ昔は見かけたのですが最近見かけないと思ったら、今は良質なナイロン弦を使っているとの事。切れにくくなって良かったです。
でも、そんなハプニングにもし出くわしたら、…ちょっと、楽しい、と思うのは私だけではないはず。
あ! 今度こそ怒られる!
これは逃げます。すみませんでした!!
そんなヴァイオリンに選ばれた人は。
小さい、物心ついたかつかない頃から習っている、そしてピアノとは、人様とは違う楽器をやっている、という自負がある、少し鼻高々さん。
でも、あの超絶技巧を難なくこなすには聞くも涙、語るも涙の努力が出来る方なので、ストイックです。細い人が多いなぁ。ストイックだから?もしくはもともとセレブでファットさん。
あと、人間としては不自然な格好で弾いているので首がいつも左に傾き気味ですね。楽器を顎と肩支えるので首筋に痣が出来てしまったり。
つまり、ヴァイオリンのためにどこまでも身体を酷使出来る……え……意外と体育会系? でも凄い個人主義なんです!
演奏終わるとすぐ帰っちゃう。
たぶん、吹奏楽みたいにど根性で合わせる経験皆無で大学に来る人が多いからかな。
仕事だから合わせるけど、仕事終わってからも顔合わせるなんて勘弁してよ、っていうクールビューティ、クールガイ……です。
ひい、やっぱり怒られそうだ!
アデュー!
いよいよ知人が少ない楽器になってきました。。
木管・金管も少し別れていますが、吹奏楽で一緒なので交流がだいぶありますが、弦楽器、ほぼほぼ知り合いがいないのですね。理由はクールだから……というのは冗談で、仕事上の関わりが中々ありません。
何かおかしな事を書いていたら遠慮なくお声かけ下さいね。
あ! コンチェルトの事を書くのを忘れてしまいました。
以前感想でお約束していたのです。
申し訳ありません。。
ええっと……チェロの回でご紹介しますね!もう少々お待ちください。