ユーフォニアム
ユーフォニアムが、ソロ楽器だって…知ってました?
でもその前に、、、
まず、ユーフォニアムを知らない方、手を上げて!
むむ、そうか、結構いるな。
泣くな、ユーフォ、オケに乗ってない事を恨むんだ。
え? 一番新しい楽器だから仕方ない?
そうですね、そこからお話しましょうか。
まず、お名前から!
この楽器はユーフォニアムと言われたり、ユーフォニウムと言われたりしていますが、正しくは〝ユーフォニアム〟です。アムの方。
語源がギリシア語で、ユーフォニア〝心地よい音・響き渡る〟という意味になるのです。
英語のつづりからするとユーフォニウム、と読んでしまうのでそちらも広まったのですが、皆さんはユーフォニアムと呼んであげて下さいね。
形はテューバの約半分ぐらいの大きさ、形状もテューバに似ています。テューバが金色が多いのに比べて、ユーフォニアムは銀色が多いですね。色で見分けてもいいくらい。
音色は美しくて…太くて豊かな温かみのある音です。ビブラートも綺麗に出る楽器なので、ソロを吹く時は気持ちよく響かせて聴かせてくれます。
ユーフォニアムのソロって、おそらくあまり皆さんは聴いたことが無いと思いますので、もしコンサートのチラシとかで見かけたら、試しに聞きに行ってみて下さい。
レアなのです。ソロプロ奏者も少ないのでね。
さて、先ほど一番若い楽器、と言いましたが、作ってくれたのは、なんとサキソフォンを作った、アドルフ・サックス。
サックスが作られた後にユーフォニアムを作ったので一番若い楽器です。なので…サックスの回にも書きましたが、楽譜が少ない楽器でもあります。
実は、オーケストラの中でユーフォニアム、と明記された楽譜は今までみた事がありません。
ムソルグスキーの「展覧会の絵」や、ホルストの組曲「惑星」の中の〝火星〟でユーフォニアムが使われていたりもするのですが、明記としてはテナーテューバになっていると思います。
この時代の金管楽器は非常に進歩が激しくて、かつ、定まらなかったのですね。
楽譜が書かれた時代に使われていた楽器がもう廃れて無くなり、現在ではユーフォニアムが代用として使われている事が多い。
でも、ユーフォニアムはめげていませんよ?
僕たち、テナーテューバの代わりだけど…メロディ美味しいから、それでもいいんだなー。
あ、テューバの小ちゃい版じゃないよ、似てるけど。ユーフォニアムって呼んでね。アムだよ、アム!
吹奏楽ですと、主に低音パートにあたり、弦楽器でいうチェロの音域を担うこともあって、テューバと一緒にロングトーンで伸ばしてたかと思うと突然メロディやメロディのオブリガート(主旋律を支える為に助奏する事)をさせられたりと、振り幅が激しい楽器です。
一番最初にソロ楽器、といったのもこのあたりからでして、低音だけど、メロディ楽器なのです。主旋律と同じだけの力量を求められる楽器。それなのにあまり有名でない楽器。。。まだ、若いんです。これから!これからだから!!
そんな楽器に選ばれる人は、
普段は他楽器を支えて、実はソロで本領発揮する人なので、一見人当たりが良く、みんなの事をよく分かっている。
身体も大きく穏やかな気質の人達。
だけど本当は。
見て、僕達私達を見て! こんなに豊かに歌えるんだ!
と熱い情熱を持っている人です。
ちょっと、いじらしんですよね。
アデュー
あんまり久しぶりすぎて
アデュー忘れました(笑)
投稿前に気づいて追加。
楽しみにしてくれていた皆さん、お待たせしました。再開です。^_^




