表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

犬の糞を片付けるストローおじさん

作者: .

54歳無職のおじさんが住んでいた。

おじさんはいつもストローを咥えており、ありとあらゆるものをそのストローで吸ってきた。

食事では勿論、スープもサラダもご飯も関係なく、すべてストローで吸った。

雨が降れば水たまりの水を吸い、乾季には水を吐き出すという慈悲深さをみせた。


ある朝、おじさんが早朝散歩に出かけようとすると、玄関前に犬の糞があった。

「犬ぶちころす」と思ったが、まずは糞を片付けなければならない。

ストローおじさんは清潔おじさんでもあるのだ。


おじさんは、糞にストローをつきたて、ストローの8分目まで吸った。

吸った糞をゴミステーションで吐き出す。

吸い込まないよう最新の注意を払いながら、吸って吐いてを繰り返す。


そんなおじさんに神はさらなる試練を与える。

突然の豪雨である。

「まずい、このままではうんこが下痢となり、吸い込む確率は格段にあがる…。

 百戦錬磨の俺とは言え、この使い慣れないストローでは万が一もありうる…。」

そう、おじさんは早朝だったので、ヤクルト飲んだときについてた細いストローを咥えていたのだ。


おじさんはかけにでた。

ストローをうんこに突き刺し、吸うのではなく息を吐いたのである。

空気を注入されはじけ飛ぶうんこ。

「やった!!俺の勝ちだ!!逆転の発想だ!!」


思い切り息を吐いた後、つい大きく息を吸ってしまったおじさんはうんこを吸って死んだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] テンポの良さ故に疾走感がありました。非情に読みやすかったです。 [一言]  仮におじさんが最後に死ななかったとしても、彼がそのストローを次の食事の時に使ったら結局死んでいたのでしょうか。 …
2015/08/09 16:09 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ