犬の糞を片付けるストローおじさん
54歳無職のおじさんが住んでいた。
おじさんはいつもストローを咥えており、ありとあらゆるものをそのストローで吸ってきた。
食事では勿論、スープもサラダもご飯も関係なく、すべてストローで吸った。
雨が降れば水たまりの水を吸い、乾季には水を吐き出すという慈悲深さをみせた。
ある朝、おじさんが早朝散歩に出かけようとすると、玄関前に犬の糞があった。
「犬ぶちころす」と思ったが、まずは糞を片付けなければならない。
ストローおじさんは清潔おじさんでもあるのだ。
おじさんは、糞にストローをつきたて、ストローの8分目まで吸った。
吸った糞をゴミステーションで吐き出す。
吸い込まないよう最新の注意を払いながら、吸って吐いてを繰り返す。
そんなおじさんに神はさらなる試練を与える。
突然の豪雨である。
「まずい、このままではうんこが下痢となり、吸い込む確率は格段にあがる…。
百戦錬磨の俺とは言え、この使い慣れないストローでは万が一もありうる…。」
そう、おじさんは早朝だったので、ヤクルト飲んだときについてた細いストローを咥えていたのだ。
おじさんはかけにでた。
ストローをうんこに突き刺し、吸うのではなく息を吐いたのである。
空気を注入されはじけ飛ぶうんこ。
「やった!!俺の勝ちだ!!逆転の発想だ!!」
思い切り息を吐いた後、つい大きく息を吸ってしまったおじさんはうんこを吸って死んだ。