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三嬢  作者: 剛あきら
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第6話 黒桐じゃね?

一道〈おい、もみじ。なんか謎の人物がでてきたぞ。・・・ってもみじ、聞いてるのか?


もみじ〈はいはい、ちゃんと聞いてますよ、兄さん。謎の人物がでてきたんですよねー。(-。-)


一道〈・・・お前、なんでそんなに興味が無いんだ?


もみじ〈だって私、その人に興味無いもの。


一道〈はぁ、まあいいや。とにかく!謎の人物がでてきたんだよ!っていうことはこの先『謎の人物』が俺達と絡むってことなんだよ!


もみじ〈なんで絡むってわかるのよ・・・



一道〈神が『お前達は謎の人物と絡む』っと教えてくれたからだ!



もみじ〈・・・この先の話しの展開に目が離せませんね。ではスタートです!(o・v・o)


一道〈ホントだって!信じてくr!?


もみじ〈はいはい。続きは後で聞いてあげますから。


一道〈だから、神が俺に!あがぁ!?




チーン




もみじが一道の息子を思いっきり蹴った。一道はその場に倒れこんでしまった・・・。




もみじ〈まったく、もう・・・。あっこんなとこをおみせしてすいませんでした。m(__)m

それでは今度こそ本当にスタートです!



高校生活1年目の7月7日、天気は『晴れのち曇り』。

俺は今日も、もみじと一緒に学校に登校した。



誠〈あっ!かっちゃん!ビッグニュースだよ!



もみじと別れて、自分のクラスに行くと、誠が俺に話しかけてきた。こいつ、朝からやたらとテンションが高いぞ。



一道〈いきなり『ビッグニュースだよ!』はないだろ・・・。挨拶はしよーぜ。



誠〈もう!挨拶どころじゃないんだってばぁ!今日、うちの学校に転校生が1人・・・



その先を誠が喋ろうとするのを遮るように突然、放送が始まった・・・。

そしてこの学校の校長が、全校の生徒に

『転校生が今日からうちの学校に、登校することになった。』

と告げて放送が終わった。


もみじ〈えっ・・・兄さん!いまの!聞いた!?



もみじがうちのクラスに来た。



一道〈ああ。聞いたぜ。




誠〈くそー!つるはげ校長より先に、かっちゃんに

『転校生が1人、うちの学校に来る』

ことを言えなかったよ!




もみじ〈転校生はどのクラスに入るのかな?




一道〈知らん。




もみじ〈ですよねー。




誠〈(ちょっとスルーしないでよ・・・)



もみじ〈女子かな?それとも男子かな?




誠〈女子だよ。ってかその女子、お嬢様っぽい服着てたよ。



一道〈お嬢様とか瀬奈様じゃん!(*´Д`)



もみじ〈なんでそうなるの!?一道〈いや、なんとなく。



もみじ〈まぁそんなことだろうと思ったよ。



誠〈おっ先生が来た。もみじちゃん、早くクラスに戻った方がいいよ。



もみじ〈え?あっうん。それじゃあまたあとでね。



一道〈ああ。



もみじがうちのクラスからでて行くのと、ほぼ同じタイミングで『黒桐瀬奈』っぽい人が、うちのクラスに入ってきた。あれ?うちのクラスにあんな可愛い子いたっけ?もしいたら俺は真っ先に話しかけていたはず・・・。



とか思っていたら、担任がなんか話し始めた。



1-5担任〈ええー突然だが、今日からお前たちと一緒に学ぶ生徒が1人増えた。

さっ黒桐さん、軽く自己紹介をしてくれ。


黒桐〈黒桐瀬奈です。わたくしは親の仕事の関係でこちらに引っ越してきました。これからよろしくお願いします。



っと、黒桐が自己紹介をした。なんか普通だな〜。





俺はふと疑問に思った。

なんでこんな時期に転校してきたんだろう。

それにあの自己紹介、なんか普通というかなんというか・・・。っていうかあの転入生、『あの』黒桐瀬奈にかなり似てるぞ。



・・・



色々と考えていたら、昼休みになっていた。



もみじ〈兄さん、ごはん食べよー。



一道〈・・・。



誠〈おっ今日のもみじちゃんの弁当、おいしそうだね。そのタコさんウィンナー頂戴。



もみじ〈うん、いいよ。



誠〈ありがと〜(´ω`)




もみじ〈ねえ兄さん、ごはんもおかずも食べないの?おーい。もしもーし。





なぜか、もみじが発した『おかず』という言葉をきいて、我に返った。


どうやら、色々と深く考えすぎていたせいか、まわりの声が全然聞こえなかったようだ。



一道〈今日のおかずは、もみじだ!




もみじ〈えぇっ!?兄さん!?




あれ?俺、欲求不満だったのか?知らなかったぜ。



もみじ〈兄さんが私をおかずに!?え?え?なに?兄さんどうしたの?(でっでも兄さんだったらわたしっ///)



おっと、もみじがおかしくなってる。どうにかしなきゃ。



一道〈もっもみじ、さっき言ったのは無しな。




もみじ〈え!?あっ、そうだよね!さっきのは冗談だよね!あーもうびっくりした。



誠〈かっちゃん、さっきはどうしたの?



一道〈ん?ちょっとぼーっとしてただけだよ。



誠〈ふーん。



もみじ〈それより兄さん、ごはんごはん!もう少しで昼休み終わっちゃうよ!



一道〈ああ、そうだな。



俺は必死になって食べた。



午後の授業中、俺はずっとある人物の事を考えていた。誰の事を考えていたかって?黒桐瀬奈の事をだよ。



なんか色々考えていたら、段々話してみたくなってきたぞ。



一道〈・・・よし。



俺は意を決して、黒桐瀬奈に放課後、話しかけてみた!




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