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二十 猫耳は仲間

しかし、唯は?

「エリス!!唯は!!」

俺はエリスに向かって叫んだ。

「彼女には眠ってもらいました。殺したという意味ではなく、気絶させたという意味ですのでご心配しないでください。」

さすが剣の使い手だな。まさか、唯に勝ったとは。

「あと、お前らなんでお互い近くにいるんだ。お前ら敵同士だろ!!」

また、エリスに向かって叫んだ。

「さっき、アイレはこう言ってきました。私はシャルとご主人様を殺すつもりって。でも、私がアイレのシャル殺しに協力してくれたら、セイレーセンで私とご主人様を保護してあげると。なので、私はご主人様をどうしても守りたい。私はご主人様のいない世界で生きていても楽しくない。私はご主人様に一生を誓う者ですから。」

「俺に一生を誓ってくれるのか。」

「はい。ご主人様。」

すると、エリスが俺に近づいてきた。俺も数歩動く。

そして、俺を思いっきり抱きしめた。

「ご主人様がいなきゃ、やだ。ご主人様。こっちに来て、一緒にシャルを殺しましょう。」

なんてことを言うんだ。シャルはお前の味方だろ!!

「お前が誓った俺の命令だ。こっちに来てアイレを倒そう。」

俺は優しく、甘く言った。

しかし、アイレが横入りしてきた。

「別にいいのよ。そっちの味方をしても。それで貴方たちが負けたら、シャルと扇 勇を殺し、貴方を牢屋に監禁するけどね。」

監禁・・・・・。今度、エリスが監禁されたら二度と逃げる事ができない。もう能力は使えないんだ。

「私、決めました。」

エリスが叫んだ。

その結果は。

「私はご主人様の命令に従います。このシルペリア家の名に誓って!!」

よく言ってくれた。父親じゃないのに涙が出てきそうだ。

エリスは剣をアイレに向けた。シャルも腰の剣を抜き、構えた。いますぐ燃えそうなぐらい赤い剣だ。ますますシ○ナだな。俺はというと、制服に隠していた、折りたたみ式のナタを出した。

これはマジで非常用だ。ナタを右で持ち、グロックを左で持つ。

「ふん。3対1ね。こんな不利的状況なんて余裕でひっくり返せるわ。

一発で。」

アイレはどうやら本当に余裕のようだ。

こんな余裕の表情はどこから持ってこれるんだ?

「私の本気!!セイレーセンの神 ウァリタウスよ。

我に力を!!」

アイレが天に叫んだ。すると、雲行きが怪しくなり始め、ついに土砂ぶりになった。

「ご主人様、シャル、早く逃げてください!!この一発は絶対に!!」

エリスは土砂ぶりで視覚や聴覚の能力が落ちる中で思いっきり叫んだ。

「ふん。どんなに逃げようとも、神の力からは逃げられないよ。」

そして、アイレに雷が落ちた。

しかし、アイレは普通に立っていた。

まるで雷がCGだったように。

そして、アイレは剣を振り降ろした。

俺たち三人にアイレの放った剣の稲妻が襲って来ている。俺達は全速力で走りたいが、光の速さには適わなず、目でしか捕らえる事ができなかった。

雷に適うはずが無かった。


俺は薄暗い部屋で気がついた。

体は縄で縛られていた。これは二次元ですか?

俺は一瞬記憶が朦朧としていた。

エリスだ。エリスは!!

俺はあたりを見回してもシャルしかいない事に気づく。

エリスは檻で監禁か。

俺は十七年の記憶を蘇らせる。

幼稚園児の時なんて、パソコンショップのパソコンのシステムをいじくってこわしかけたし、小学生で唯の裸体見ちゃったし、中学生のときなんて、会社設立しちまったし。

いろんな十七年の思い出があるんだなあ。

もうすぐ親と対面か。

会社はちゃんとそのまま続けてくれるのかなあ。

なんか死亡フラグ立てたくなってきた。

「おい、お前。目が死んでるぞ。」

いつのまにか、シャルは目覚めていた。

「そういえば、お前は同居してる人とはもうやったか?」

俺はふざけて聞いてみた。

「ぶ、無礼な!!変なことを質問するな!!」

俺は笑う。シャルもちょっとむっとしている。

「そういえば、お前に話があった。お前の父親の事でな。」

俺はこくりとうなずいた。

「お前の父はセイレーセンで殺された。」

俺はもうそんな気がしていた。

父親は技術協力でセイレーセン滅亡にかかるが失敗。こんなもんだろう。

「お前はもう分かっていたような顔をしているな。」

シャルはにっと笑っている。なんでだ。

「そういえばな、あるライトノベルで読んだんだがな、男は死に際になると子孫を残そうとするらしい。

シャルは顔を赤く染めた。

「そ、それって・・・・・・。」

「なわけないだろ!!」

「私をだましたのか!!せっかくそのムードになっていたのに!!」

「まあいいだろ。これで最後なのだから。」

シャルと俺は少し黙りあった。

「おい、扇。こっちを向け」

「はいはい。分かりましたよ。」

俺はしぶしぶ向いてやった。

「!!」

俺はシャルにキスをされたのだった。

そして彼女は俺に言った。

「まあいいだろ。これで最後なのだから。」

そして、俺らは裁判に行かされたのであった。


遅くて本当にすいません。

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